本日(12/18)、標記の試験を受けてきました。
思えば、遡ることおよそ20年、中学生時代、
学校には「アマチュア無線同好会」なるクラブがあって、
同級生の幾人かがそこに所属しており、
この資格を取っていたなあ、という程度の認識はありましたが、
その実態については、何も知りませんでした。
アマチュア無線業務は、電波法施工規則で、以下のように定められています。
「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う
自己訓練、通信及び技術的研究の業務」
平たく言えば、「ああ、仕事で使うんじゃなくて、個人的な興味ね」
と言い換えることができなくもありません。
即ち、ぼくは無線を「仕事で使うこと」がなく、
また、「個人的な興味」もなかったため、
特に縁がない資格でした。
皆さんもご存知の通り、山岳において、無線は非常に重要な役割を果たしてきました。
携帯電話と違い、無線そのものが電波を発すること、
回線が存在しないために、混線で不通になる、ということがないことで、
災害時における重要な通信アイテムとして、使われ続けています。
先の大震災時、多くのかたがたが、
携帯電話による連絡不通に陥ったかと思いますが、
それを機に、にわかに見直されている、という記事が、
先月初旬の新聞に掲載されていました。
さて、ぼくの登山キャリアは、長らく単独行を主としてきましたが、
12〜3年ほど前からは、アルプスの稜線上でも、
特定の携帯電話キャリアの電波がカヴァーされるようになったこともあり、
無線の必要性を認識していませんでした。
しかしながら、先の大震災時の世の通信の混乱振りを目の当たりにしたこと、
また、自身のキャリアをもう少し前のステップへ進めんとするにあたり、
セルフレスキューの力をつけなくてはならず、
そのためには、無線は欠くことのできないアイテムであるという結論に達し、
今回の受験に至った、というわけです。
この認識は本来、単独山行に傾倒した約15年前には、
既に至っていなければならないことでした。
「自分のやりたいことをやる」にあたって、
「自分でカタをつけるために必要な努力」とは、
ただ単に、体力や技術、経験、マナーだけではなく、
払うことができる最大限の自己責任の自覚と、
それに付随した装備等を疎漏なく用意すること。
この点においては、当時のぼくに決定的に欠けていたと、
現在では反省すること頻りです。
つぎ(受験準備)
http://www.yamareco.com/modules/diary/19423-detail-28769
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