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都営大江戸線の勝どき駅A3出口から、徒歩7〜8分くらいで、
試験会場である、日本無線協会の本部に着きます。
道中、同じように受験するひとたちがいるかな〜、と思っていたら、
ぜ〜んぜんいません。
散歩している地元のひとが散見されるくらいで、
いかにも、日曜の朝の下町の、のどかな光景です。
無線協会のビルは、1階にテナントが入っていない、
どよ〜んとしたビルの中にあります。
もし、「アマチュア無線技士試験会場」という看板が出ていなかったら、
見過ごしてしまいそうなくらいに、どんよりしています。
そのビルに入り、3階まで上がってすぐの部屋で、
当日試験用の申請書が120円で販売されています。
ただの紙切れなんですけどね・・・。
そして、受験会場となる隣室で、申請書の記入と、受験料の支払いをします。
4,950円。結構高く感じられますが、IT関連の民間試験(M○Pとか、Cisc○とか)の、
法外な受験料に比べたら、安いもんです。そこはやはり国家試験。
支払い後に渡される受験票に、予め用意してきた写真(縦3cm×横2.4cm)を糊付け、
受験番号が貼ってある座席に座ります。
以前は、座席自由だったようですが、
廊下側から1列ずつ、受験番号順に座る形式でした。
10時30分試験開始、9時から試験受付開始ということで、
あまりギリギリに行くと、定員オーヴァーで13時からの試験に回されてしまうかも、
という懸念があったので、9時40分くらいに会場に着いたのですが、
ぼくの前には70人ちょっと、ぼくのあとには10人程度しかおらず、
結局、定員の半分にも満たない受験者数でした。
年齢層は、30代〜40代が一番多いように見受けられ、
小学生にしか見えない、小さな子どもも数人いました。
ぼくの隣に座っていたのは、若くて可愛い女性。山ガールかな?
10時10分くらいになると、協会のひとがぞろぞろとやってきます。
その誰も彼もが、感じのいいご年配の方ばかりで、財団法人ならではです。
10時15分ごろから、問題の配布が始まると共に、
試験官の方が試験に際する、通り一遍の説明をします。
「問題文には手を触れないでください」とか言っていますが、
問題用紙が両面印刷なので、中身は丸見え(笑)
受験後、合格発表前に、合格を確信しているのあれば、
先に免許証の申請用紙の購入(170円・・・)ができるので、
記入のために場合、ボールペンか万年筆を用意してください、とのこと。
万年筆を持ってきてるひと、今時いるのか?(笑)
さて、開始の合図と共に、受験者たちが問題用紙に向かいます。
試験時間は1時間ですが、30分経つと、任意で退出できるようになります。
問題数は、法規、工学共に12問ずつの計24問で、いずれとも8問以上の正答で合格です。
すべてマークセンスでこの問題数なので、
1時間の試験時間はいかにも長すぎるように思いましたが、
実際に試験をしてみたところ、やはり事前の準備段階で予想していた通り、
過去問題のみ、あるいはそれに派生した程度の問題のみなので、
対策していれば、1問15秒とかで解けてしまいます。
果たして、10分ほどで解答と見直しが終了。
何度も見直して、余計な迷いが生じると、、
藪蛇になるのが、これまでの人生のパターンなので、見直しは2回だけ。
全問正解する必要はないのだから、このあたりは鷹揚に。
30分経ち、試験官が途中退出可能の合図をすると、
受験者たちは続々と退室を始めます。
廊下側、即ち受験番号順列で退室なので、
最後から数えたほうが早いぼくは、一番最後の退室。
といっても、2分くらいしか違いがないのですけれど。
退出時に教室を見回してみると、残っている受験者は2割程度でした。
合格発表は、試験終了から約1時間後、即ち12時30分くらい、ということなので、
それまでは、近くにある晴海トリトンで時間を潰します。
豊洲にららぽーとができて以来、トリトンは駅から至近ではないことも関係して、
訪れるひとびとは減少の一途で、今では近所の、割と裕福な家庭の奥様と子どもの憩いの場所、
という趣になっており、時間を潰した喫茶店には、ぼくと同世代くらいの奥様と、
その子どもばかりいました。
喫茶店では、先月発売されたばかりの単行本、
「レスキュー最前線 長野県警察山岳遭難救助隊」を読んで過ごしました。
まだ読了しておりませんが、救助の現実だけではなく、
登山者の傾向の変化等について、興味深い内容が満載です。
さて、12時30分が近づいてきましたので、
また協会が入っているビルに戻り、試験会場となった教室の外に掲示されている、
合格者一覧を見たところ、無事に合格していました。
合格率は、9割に迫る程度でした。
合格発表後、試験後に購入、記入しておいた免許証の申請用紙を、
ビルの2階にある、申請受付窓口に提出。
ここで、もう1枚3cm×2.4cmの写真が必要ですので、
予め2枚用意しておくと良いでしょう。
3〜4週間程度で免許証が届く予定です。
この手数料は2100円+切手代80円で、切手は持参したものでも可です。
無線装置を購入してあるのであれば、開局申請も同時にできますが、
まだモノがないので、開局については別途行うこととし、無線協会を後にしました。
それから、都営バスに乗って銀座4丁目まで移動、
クリスマス前で賑わう、中央通りの歩行者天国を銀プラ(古)してから帰宅しました。
(フォト)
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山を愛好するひとびとにとって、無線を使用する機会というと、
非常事態のときがほとんどでしょう。
電波法によれば、非常時はいかなる制約を超えて使用できるのですが、
裏を返せば、資格がなくても、非常時だったら無線使えるんじゃん、
と解釈できなくもありませんし、
使用する場面は、なければないほど、望ましいことです。
しかし、非常時でも、呼び出しの方式は決まっていますし、
非常呼出後、総務大臣に非常呼出をした、という届出をする義務があります。
そんなときにコールサインも取得していない、無許可の無線局でした、
ということが発覚すれば、電波法に基づいて、処罰されます。
要するに、備えにも責任は持たねばならないことが肝要で、
それは様々なことに対して言えることだと思います。
前置きでも書きましたとおり、
ただ単に、体力や技術、経験、マナーだけではなく、
払うことができる最大限の自己責任の自覚と、
それに付随した装備等を疎漏なく用意すること。
今回のアマチュア無線技士4級の資格受験は、
その一環であると考えています。
<了>
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