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2012年10月23日 18:48お山アイテム全体に公開

トレッキングポールの使用に関して思うこと

先に谷川岳に登ってきました。

紅葉真っ盛りの時期でしたので、それはそれは多くの登山者が訪れ、
紅葉に負けないくらいの色とりどりのウェアやザックがルートを飾りました。

そんな中で思ったことを少々書きます。

西黒尾根でも天神尾根でも、
I型トレッキングポールをダブルにして歩いているひとが結構いました。
下部の樹林帯ではそれでも問題ないと思いますが、
中部から上部の岩場のザレているところはポールが石を蹴っ飛ばして、
人為的落石を起こすリスクが高まるので、
所構わない使用を控えていただきたいと感じました。

更に問題なのは、ポール突端のラバーキャップを外して、
石突き丸出しの状態で岩をガリガリしながら歩いているひとも少数いたことです。
これは危ないし登山道保全の観点からも絶対にやめていただきたいものです。

トレッキングポールの使用に関する明確なガイドラインが存在しないので、
賛否両論はあろうかと思いますが、
落石のリスクやら、登山道保全の観点やらもさることながら、
混雑した登山道で石突きがむき出しになっていると、
一歩間違えれば凶器になりかねませんので、
状況に応じた使用をお願いしたいところです。

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ぼくはと言うと、昨夏に怪我をし、
それから復帰してしばらくは受傷箇所の回復加減に不安があったので、
岩場を除いてダブルでポールを使用していました。
しかし、歩荷トレーニングが本格的にできるようになってから、
ポールの使用は重心が高くなること、
上半身の重心が不安定になって疲労が増すこと、
及び怪我以来取り組んできた歩行技術改善の妨げになることを感じたため、
2ヶ月ほど前からポールを使用を完全に止めました。
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コメント

RE: トレッキングポールの使用に関して思うこと
私のお友達登録している別のヴェテランの方も少し以前に同じ結論に達していました。私の息子も以前は欲しがっていましたが、ある程度歩けるようになった現在は欲しがらなくなりました。この夏の富士山で金剛杖を買ってあげましたが20分もしないうちに、”イラナイ”。

登山医学会が翻訳した国際山岳連盟のガイドラインがあります
あまり良い翻訳ではないようですが・・・

http://www.jsmmed.org/_userdata/no11.pdf

トレッキングポールによる落石、よく見ます。
子供の2m程前に石落として知らん顔している人が居たので、駆け上がって怒ったこともあります

>歩行技術
最近、何となく分かる気がしてきたかも?

 8000km以上あるPacific Crest Trail踏破を目指すなら、トレッキングポールによる足への負荷軽減は大きな意味を持つでしょう。TJARのような過酷なレースもアリだと思います。日帰りのコースを日帰りで歩くようなハイキングでは不要でしょう。
 でも、客単価+10000円位にはなるでしょうからやめられませんよね、などと思ってしまいます。
2012/10/23 20:32
RE: トレッキングポールの使用に関して思うこと
私は日帰りの低山でもダブルストックを使っています。
膝痛を感じることが多く、膝への負担を軽減する目的です。
未だ落石を起こすような山にはあまり登った経験がないので、motchさんの言われているような落石を落とすような場面を見たことがありません。
但し、登山道を少しでも痛めないようにと必ずラバーキャップは装着しています。「ゴミ」としないように使用中には何度もキャップの紛失がないかの確認もしています。

motchさんが言われるストック使用で上半身の重心不安定になる点、少々心当たりがあります。下山後に毎回と言っていいほど腰痛になるのです。
とは言えまだまだ初心者の域を出ていないので、筋力、体力ともに不足しているので、ダブルストックは手放せない存在ですが、最近、シングルないしはなくても大丈夫かなと思う機会も多くなってきているのも事実です。
何だか中途半端な話になってしまいましたが、山岳雑誌などでトレッキングポールの使用に関するガイドライン的な記事を掲載すればよいと思います。
少なくとも私のような初心者は素直に受け入れると思います。
2012/10/23 21:23
RE: トレッキングポールの使用に関して思うこと
ボクはなるべく道具に頼る前に己を鍛えよっていう考えで山を歩いているのでトレッキングポールやサポートタイツは使いません。
一応怪我などしたときの為に毎回一本持っていきますが滅多に使うことは無いですね。

最近はファッション的な意味合いで持っている方も多いのかな?と感じる事もあります。

以前両手両足(少なくても三点支持は必要かな)を使うような岩場でダブルストックの方を何人か見かけて小石を落としたり、邪魔になって歩きにくそうだったし、周りを歩いてる人に当たりそうだったので危ないですよ〜と声を掛けましたが、??っていう顔をされました。道具を使うのが悪いわけではないですが、使うからには正しい使い方をして欲しいものですね。
2012/10/23 21:47
貴重な提言!
 nobouです。初めまして。貴重なご意見だと思います。
 私は行動中に起きうる様々な事象に対応できるよう両手を常にフリーにしておきたいし、自然を直接感じたり、そこにある岩や木の根,木の枝等を利用して行動することが登山の1つの側面だと思っていること,段差のある下り等で、少し膝を深く曲げて負荷をかければ降りれるようなところでポールを突くことは自分の足腰を甘やかすことにしかならないと言う考えから、またポールを使って前に重心をかけると上半身先行の前のめりの歩き方になり、足で歩くのでなく杖で歩くような形になりかねないこと等の理由から使っていません。

 危険性と言う面では他者に対してももちろんですが、岩場で向こう下がりの岩の面にポールをついて体重をかけているお年寄りを見かけて声をおかけしたことが何度かあります。岩場で長いポールを持て余している例は多いように思います。
 ポールを持っていると(特にダブルの場合)、時と場面に応じて使ったり収めたりすることが億劫になりがちなのではないでしょうか。

 一方で、人や場合によってはストックのお蔭で安全に登山ができると言う面があることも事実だと思います。
 ただ無自覚的に『あるから使う』と言うことには問題があると思います。

 色々な方のご意見をお聞きして大いに論議できたらいいですネ。
2012/10/24 11:46
RE: トレッキングポールの使用に関して思うこと
こんにちは。

昔の話で申し訳けありませんが、私が山を始めた頃(30年以上前)は
無雪期のハイキングや縦走ではストック(トレッキングポール)使っている人いませんでしたね。
少なくとも私の記憶では見た事ありませんでした。

約20年のブランクをおいて山に登って見ると、みんなタイツ穿いてたり、
ストック使ってたりと、その様変わりにびっくりしました。
浦島太郎とでもいうのでしょうか。

今は装備やウェアなど格好から登山に入る時代なのだと思います。
なので、起こるべくして起こっている問題なのでしょうね。

私的には、年輩の方、足腰に故障のある方、
あるいは、ロングや耐久レース的な事をやる方を除けば
不要な装備のような気もします。

初心者や初級者であれば、なおさら、まずは自然体で歩いて
山になじんでからいろいろな装備に進んで欲しいと思います。
理想論すぎますでしょうか?

まぁ、現代登山はより良い装備を積極的に使って
より高く、より遠くへ、より短時間で、という超効率登山ですからね。
でも、装備の適切な使い方、確かに重要ですね。

私も、体力・脚力に衰えを感じており、普通のハイキングにも
ストック使おうかと考えているところです。
まことに有りがたい問題提起でした。
2012/10/24 13:14
>>1955さん
こんばんは。

コメント、お待ちしておりました(笑)
トレッキングポールの有用性については、
一家言おありであろうと思っていましたので・・・。

国際山岳連盟のガイドライン、拝読いたしました。
翻訳者の主観が入ってしまっているのが残念なんですが、
「体に優しい正しい歩き方」については、
全くもって異論のないところです。
せっかくなら、ガイドラインとも言うべき
歩行技術論についても言及していれば、
なおのこと良かったかもしれませんね。

歩行技術、とりわけ下りですが、
これについてはご存知の通り、
「膝の会」のレコで詳しく言及していますが、
登山の経験だけでは限度があると思います。
運動生理学的な観点は必須です。
なので「登山に習熟したPT」などがいると、
すごーくためになるんじゃないかと思うんです。

けど、トレッキングポールの使用が、
ガイドラインによって否定されてしまうと、
各メーカから大ブーイングになってしまうでしょうから、
日本という国の保守性や癒着性を考えても、
大々的にガイドラインとして定着させたくない、
というのが本音なのかもしれません(笑)
2012/10/24 21:21
>>air_4224さん
初めまして。こんばんは。
コメントありがとうございます。

ラバーキャップは、
気づかないうちに外れてしまうものと考えています。
実際に、時折落ちているのを見かけます。

本来、メーカが責任をもって
「外れない」ような商品を作るべきでしょう。
登山用品店で売られている正規メーカ品は
そのようなテストを行っていると思いますが、
(私が知る限り、mont-bellやLEKIは
 そう易々と外れないという認識です)
何しろ単価が非常に高い傾向にありますので、
Amazonなどで安価で販売されている、
出所不明な輸入品が出回っていますし、
私もそこから購入しました。
そういったものが外れやすいように思います。
私の場合、お山に行く前のテストで
すぐ外れてしまいましたので、
正規メーカのラバーキャップに付け替えたところ、
外れなくなりました。

このような管理を登山者自身が行うのは
なかなか難しいですから、
air_4224さんのように頻繁に確認なさっているというのは、
良いことかと思います。

1955さんがご紹介くださったガイドラインにある通り、
ダブルストックに頼り過ぎてしまうと、
正しい歩行姿勢が身につかなくなるということと、
バランス力が低下してしまうというのは事実だと思います。
登りに関してはさほどでもありませんが、
下りについては顕著であると私も感じています。

トレッキングポールはあくまで道具です。
道具は、人間の身体の動作を補助するためにあるのであって、
道具への依存度が高まると、
人間本来の機能が損なわれる場合があります。
これは、どんな道具にも言えることであって、
例えばGPSを使えば現在地の特定は極めて容易になるけれども、
そうするといざGPSが壊れたとか、失くした、
というときに現在地の特定ができなくなってしまいます。
まずは読図がきちんとできて、
現在地の特定をアナログ的観点からできるからこそ、
GPSをより有効に活用できる、ということです。

要するに、道具を使うのは人間であって、
人間>道具というのが本筋である、ということですね。

長々と失礼いたしました。
2012/10/24 21:31
>>mamepyonさん
初めまして。こんばんは。
コメントありがとうございます。

> 道具に頼る前に己を鍛えよっていう考え

とても良い考え方だと思います。
また、そこから一歩前に進んで、
「己を鍛えたうえで道具の有用性と欠点を認める」
ということも大事なことでしょう。

ここ最近からお山を始められた方々は、
自分で歩いて道具の有用性と欠点を確認する前に、
十二分な情報が入手できています。
例えば、登山用品店の店員や、インターネットからです。
よって、トレッキングポールを持つことが、
疑問の余地なくけだし当然であると思うかもしれません。
登山用品店の店員はモノを売りたいですし、
ネットには製品に関する情報は多数あっても、
製品の有用性と欠点に関する情報は
圧倒的に少ないからです。

ですから、危ないシーンに遭遇した時は、
ただ危ないということを咎めるだけでなく、
その理由をきちんと説明しないと
いけないのかもしれませんね。

長々と失礼いたしました。
2012/10/24 21:40
>>nobouさん
初めまして。こんばんは。
コメントありがとうございます。

> 行動中に起きうる様々な事象に対応できるよう
> 両手を常にフリーにしておきたいし、
> 自然を直接感じたり、そこにある岩や木の根,
> 木の枝等を利用して行動することが登山の1つの側面

これについては、私も全く同じ意見です。
怪我から復帰後、ある岩山に取り付いた時に、
受傷箇所への不安感が拭えない中で、
岩や樹木、大地が私を守ってくれているのだと
強く実感したことが、
不安を払拭させる大きなきっかけとなりました。

復帰の過程で、ポールを使ったり使わなかったりと、
場面や登山スタイルによっていろいろ試しました。
雪山トレイル、無雪下でのロングトレイル、
岩山、歩荷トレーニング、連泊縦走など・・・。
そんな中で、有効な場面とそうでない場面があると
分かってきました。

おっしゃる通り、そのひとの下肢の状態や
登山道の状況等によって、
ポールは有効なツールたりえます。
ただ「これは使うもの」だと疑問なく受け入れず、
有用性と欠点を理解した上で使ってもらえるよう、
メーカも販売者も啓蒙していただきたいものです。

長々と失礼いたしました。
2012/10/24 21:47
>>yamaheroさん
初めまして。こんばんは。
コメントありがとうございます。

私は小学生時分からお山を始めましたが、
つい15年くらい前までは
トレッキングポールなどという代物は、
ほとんど見かけることはありませんでした。
積雪期においては、トレッキングポールではなく、
ゲレンデ用スキーのストックか、ピッケルでした。

具体的なメーカ名を出すのもやや憚れますが、
1990年代後半あたりになって、
大阪を本社とするmont-bell社が、
海外大量生産による安価販売戦略を切った頃から、
現在のような傾向になったと感じています。
その当時は偶然大阪に在住していましたが、
mont-bellの販売店のラインナップが急速に充実し、
好日やIBS(石井)が一挙に
シェアを奪われていく様を見ました。

それを巻き返すべく、いろいろなメーカや販売店が、
あれこれと商品を改良、新開発していき、
シェルやらウェアやらは一挙に様変わりしました。
大して変わっていないのは、
シュラフや靴くらいではないでしょうか。

現在の「登山者はまず恰好ありき」という方向性を、
私は特に否定するつもりはありません。
恰好があるからこそ、装備の不備によるリスクは
いくらかでも低減することができるのですから。
しかし、上記でも幾度か言及しているように、
装備の有用性と欠点を知らずしては、
宝の持ち腐れに過ぎなくなってしまいます。
そして、あくまで「人間>道具」であることが前提です。
正しい動作やらを身につけてこそ、道具が活きます。
しかし、それを啓蒙するひとはほとんどおりませんし、
メーカや販売者は、
当然ながら道具を売ることに重きを置きます。

このあたりが、ブームが単なるブームで終わるか、
文化として定着するかの境目になるように思います。

長々と失礼いたしました。
2012/10/24 22:01
motchさん、超遅レスですみません。
私たちは、ダブルストックで長年。しかし、最近は、疑問を持つようになってきました。
最近はルートによって、ですね。

昨年末、手首にひびが入る転倒をしましたが、これ、ストックを岩に突きそこなったのが一つの原因でした。
左手(きき手じゃないほう)の方です。
最近は1本で、登りは左手、下りは右手って使い方もよくやってます。
奥などは、「ストック持つならバイルの方が役に立つ」と言いきってますが。

ストックの先端のゴムの使用ですが、私はあまり勧めません。
ゴムを使用すると、幾分かは登山道の傷みは避けられるかもですが、それ以上に、つき損ねるリスクが高まるからです。
安全性優先で「石突き」を使うべきだと考えています。そう言う意味から、石突きなしのストックは販売されていないのではないでしょうか。
2012/10/28 7:30
>>jpさん
こんにちは。

石突きなしのポール・・・。
ちょっと想像してみましたが、
形状や材質があまりピンと思い浮かばない・・・。
例えば強化プラスティックなんかを使う、
尖鋭を鈍くしてもグリップ力に支障がないよう、
形状を工夫する・・・などでしょうか。

ちなみに今回の話は、無雪期ルートにおける話で、
積雪期についてはまた話が違ってくるでしょう。
バイルやピッケルに持ち替えるほうがベター、
というシーンもあるでしょうから。

私は長年トレッキングポールを一切使用せず、
怪我を経たときに初めて使い始めました。

そのときに感じたのは、
平坦部とザレていない登りでは使えるが、
ザレ場、ガレ場、下りでは
スムーズな体重移動の妨げになる、いう点であり、
それに応じて使ったり使わなかったりでした。

つき損ないは、
ザレ、ガレ、下りで発生する確率が上がる、
と感じましたし、
逆に平坦部や登りなどのつきやすい所では
ラバーキャップの有無によって
つき損なう確率の違いは特に感じませんでした。

もちろん、雪道ではラバーキャップを外します。
キャップ付では危険極まりないので。

なので、半ば習慣的に使用するのではなく、
状況によって使い分けすることが良いのではないかと
私は考えています。

究極的には、歩行フォームの習熟によって
トレッキングポールの有用性を超越することで、
現在はそこにトライしている段階です。
既に下りではポールの必要性はまったく感じません。
むしろ使用することで、
どうしてもフォームが崩れてしまいます。
2012/10/28 17:41
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