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他の部位に比べ、衰えの曲線も緩やかなのではないかと思い、
文科省が毎年実施している「体力・運動能力調査」の結果を洗い出してみた。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa04/tairyoku/1261241.htm
それをグラフ化したところ、なかなか面白いことが分かった。
(画像参照)
当然ながら、成長期にかけて握力は急激に強くなるのだが、
男女ともに20歳から50歳まで大きな変化がないということと、
最も握力が強い年齢層が、他の力に比べて高いということが大きな特徴だ。
(男女ともに40〜44歳が最も強い)
更に付け加えると、19歳の平均と60〜64歳の平均がほぼ同じ。
つまり、細胞の増殖がピークに達すると言われる年齢と、
還暦を過ぎた年齢で同じくらいの数値が出ている。
そこから何が導き出されるかというと、
握力は他の部位よりも衰えの曲線が緩やかである、ということと、
鍛えれば若くなくとも数値は上がる、ということ。
受傷してから7週間、
現在は日常生活にほぼ支障がない状態となっているが、
最初は身動きどころか、寝たきりで寝返りもできなかった。
その中で考えたのが、握力だけは寝たきりでも鍛えられるではないか、ということ。
そこで、入院中、親にゴルフボールを何個か持ってきてもらい、
それを1日中ぐりぐりと握っていた。
退院後もハンドグリッパーを毎日握っているが、
入院前はギリギリだった50kgのグリッパーを
今では立て続けに何回もクラッシュできるようになった。
怪我のためにいろいろな部位を鍛え直さなくてはいけなくなった中、
握力だけは以前より強化できた、という塩梅だ。
その他もある程度年齢を重ねても鍛えられる部位はあるはず。
当然ながらインナーマッスルもそのうちの一つだし、
有名なところでは心臓もそうだ。
心肺はお山で高負荷な長距離歩行(ぼくの場合は歩荷トレ)をやっていれば、
勝手に鍛えられる。
(喫煙していた約3年前は60bpm弱くらいだったが、今は48bpmくらい)
これから不惑に突入していく中で、
人間の身体を知り、機能を知ってゆくことで、
様々なところで年齢の壁を超えられるのではないかと思った、今回の一件だった。
かつて、雪の富士山で大滑落をしたとき、
ありとあらゆる力を振り絞って辛うじて停止させた。
その翌日から丸々3日間、起き上がることはおろか、
箸をろくに握ることすらできない状態が続いた。
つまり、握力を使い果たすということは、
自分の中の最後のエナジィを使い果たすことに等しいと個人的には思っている。
逆を言えば、握力さえ残っていれば、何とかなるとも言える。
握力ですか、そう言えば若かりし頃は山岳会の人皆日頃から強くなろうと努力してましたね、
当然ハンドグリッパーでも鍛えたし、または飲み会でもビール瓶の金具の蓋は親指と人差指で簡単に潰し、飲み物の缶を同じにボコボコに潰していました、時たま潰す指を変えてはやっていましたよ、
こんにちは。
何だか、飲み会で山男たちがそういうので盛り上がってる姿が想像できます。
すごいですよね。豪快です。体育会系のノリで。
75kgくらいあると、リンゴを握りつぶせるそうで。
私のスタイルの場合、
普段のお山では、握力がモノをいうシーンは少ないのですけれど、
肝心な時にあるなしで全然違うと感じますね。
先般の受傷した後の撤退時は、
下半身から腰にかけてが全然言うことを聞かなかったので、
振り子トラバースでキャッチするときとか、
握力が必要な場面がたびたびあり、
一層握力の強化に励もうと思い至った次第です。
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