長年使用してこなかったツェルトをついに購入しました。
現在、故あって貯金中であり、あまりお金を使うつもりはなかったのですが、
貯金額もそれなりになってきたので、某那須が出たタイミングで購入しました。
昨今著名になってきたファイントラックのツェルトIIロング。
その目的は二つで、荷の軽量化と行動力の強化にあります。
まず一つは、昨春の腰椎骨折以来、歩荷力が確実に低下し、
荷の軽量化が差し迫った課題として訪れていることです。
歩荷力を骨折前の状態に戻すことは、
現在の身体構造的にもはや不可能でしょう。
(と、整形外科医にも柔整師にも通告されています)。
歩荷トレーニングである程度戻っては来ていますが、せいぜい8割程度。
トレーニングでの患部への負荷を考えても、
これ以上の荷重増は危険であると判断しています。
長距離山行時、代表的な重量物として、水、食料、テントの3種類が挙げられます。
水の量はルートと行程次第である程度可変的に操作できますし、
食糧は行動していくうちに減りますが、
テントだけはそれそのものを軽くしなければ、 絶対に軽くすることができません。
現在所持しているテント+フライ+ポールと比べ、
ツェルトは2kg近く軽くなります。
2kg軽くなれば、水を2リットル余分に持つことができます。
もう一つは、ここ3年ばかりの自身の登山スタイルの変化により、
ビバークを余儀なくされる可能性が高い山域を歩くことが増え、
素早く生活行動スペースを確保する必要が出てきたこと。
テントではスペースの問題で張れずとも、
ツェルトであれば最小限のスペースがあればよく、行動の効率化が図れます。
また、冬期縦走時のイグルー泊スタイルを確立させるには、
イグルー設営に何度か失敗した経験を経て、
フライシートの力不足を目の当たりにしたため、
ツェルトを場面に応じて適切に使いこなすことが必要不可欠であると考えました。
以上のことから、購入に至った次第です。
肉体も精神も、20代のころのよい状態をできるだけ長く維持したいですし、
それに対する努力も怠らずに続けていこうと思うのですが、
加齢という内的要素だけでなく、怪我などの外的要素によって、
それらは刻々と変化していきます。
拘りを守ることも大事ですが、自分の不随意な変化を認め、
それに応じて様式を改めることもまた大事であると考えます。
これは、お山に限らず、どんなことにも言えると思いますし、
そうすることが、お山をできるだけ長く、安全に愛でることができる
重要な要素の一つではないでしょうか。
http://www.finetrack.com/product/detail_FAG0107.html
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