鈴鹿での遭難事故、出来れば2月に御池岳で遭難されて亡くなった名古屋市在住のNさんで終わって欲しかった。
しかし残念な事に先々週末に御在所岳で滑落事故が発生してしまいました。
すぐに発見されたみたいですが、お亡くなりになったそうです。
この人もNさんと同じ名古屋市在住で46歳とまだ若く、それにご家族もいらっしゃるそうなので胸が痛みます。
どうやら沢を高巻きする際に足を滑らせたみたいです。
そして単独行でした。
それだけでこの話は終わりません。
一昨日の土曜日にも同じ御在所岳で滑落事故が発生しました。
この人はすぐに発見されたが心配停止との事。
蘇生する余地はありますのでどうかご無事を祈りたいです。
そしてまたしても単独行だと聞きます。
このように山での遭難事故、登山ブームで登山者が増える一方、遭難件数も比例して増えている傾向にあります。
単独行だから遭難率は高いとは思いません。
現に今年の春に起こった北アルプスでの遭難死亡事故なんかでも副数人おりましたしね。
このときの事故原因も撤退する判断が出来なかった事による事故だと思います。
そう、遭難回避する術は「撤退」です。
しかしながらこれまた難しいものです。
自分が危険領域に入っている感覚がなければまず撤退なんて考えませんしね。
気持ちは分かるのですが、「これ以上はリスクが高い」と感じて撤退するのは決して恥なんかではないのです。
俺もyuconさんと藤原岳に登ったときに天狗岩までも行きたかったが、吹雪のため撤退しました。
結局下山したら晴れましたが、別に判断を誤った訳ではないし、無事に下山できているのでそれでよいのです。
逆に撤退なぞ考えずに挑戦して事故を起こしてしまう方がよっぽど惨めなのです。 その事故によって周囲の人がどれだけ迷惑する事か...。
決してカッコいいものではないです。
遭難は老若男女起こりうりますが、特に中高年に多く見られます。
そして「ベテラン」とお思いの方ほど遭難は起こりやすいのではないか?
原因として経験から来る自信が一番にくるのではないか?
長年色々な山を登ってきて海外の山も登頂成功した人でさえ日本の低山で遭難死してしまうことも聞きます。
俺は思うのです。 色々な山(例えば百名山)すべて踏破したとはいえ、それよりも格段に標高も低くて険しさも無い山で遭難する理由として初めて登る山だという認識が無さ過ぎるのではないかと思います。
何回も登っている山なら遭難はまず無いでしょう。
やはり初めてその山を登る以上「ベテラン」「登山暦」などの意識は無くさなければならないんではないか。
なぜなら初めて踏み入れる領域に入った瞬間「ベテラン」なんてものは関係なく、その山での登山では「初心者」なのだから。
俺はそういう意識のもと初めての山を登っています。
どうやらお二方とも沢登りで滝を登攀されている最中の転落事故のようですね…。
沢登り、クライミング、冬山のパウダー狙いなど、いずれも高いリスクと引き換えに達成感や快感を得られる趣味だと思います。つまり、ある一定の確率で確実に事故が起こり、その際に命の保証が得られないというもので。
高巻き時に手や足を滑らせたとき、底まで転落しないように保護するのがクライミングロープなどの道具なのですが、その保護が正しく働かなかった場合を想定して対策しているかどうか。
パウダー狙いもしかり、敢えて雪崩の発生しやすい場所を選んで滑るようなもので、もしそこで雪崩が発生したらどうするのか。
君子危うきに近寄らず、これが一番安全な選択じゃあないかと、自戒しているところです。余裕のある計画が一番。時間が押している時は早々に引き上げる、と肝に命じています。
…死に急ぐことなかれ、山は逃げませんからね。
Waildkirchさん初めまして!
yuconさんとのレポも見ましたよ。
無事に合流できてホッとしてますよ〜。
そう、滝を登攀している最中での事故ですが、沢登りでの装備ではなくうちらと何ら変わらない登山の装備だったと聞きます。
まぁ、あの滝での登攀は初心者でも問題ないようなことは聞きますが、やはりそこは沢、そして滝。
装備が無ければ何か起こったときに待っているのは死。
運が良くて重症です。
工場などでも聞きますが、「人間は1mの高さから落ちても死ぬ事がある」この言葉は山にでも言える事です。
しっかり肝に銘じたいものです。
>君子危うきに近寄らず、これが一番安全な選択じゃあないかと、自戒しているところです。
その気持ちが大事ですね。
todokitiさんの伊吹山でのレポでもあるように「無謀登山」をする輩もまた然りです。
無謀登山とは? 食料も飲み物も十分に持たず、非常食が無いのは勿論短パン半袖な上、雨具も持たず、ヘッデンは勿論懐中電灯は持ってなく、しまいには地図さえ持たずに登山をすること。
そして観光地感覚で友達を誘ってきて山に踏み入れる...。
なにかあったら誰が責任をとるのか考えて欲しいものです。
そういえば今日から富士山が山開きしましたね。
それも不安が募るものです。
guhikazukiさん遅ればせながら初めましてです〜
普通の登山装備での滝登攀ですか
滑り落ちなければ大丈夫なのですが、落ちたら終わりですもんね…。
世間には恐い話がたくさんあるみたいで、啓蒙活動も一般人までには届かないのでしょうか
男子高校生や中学生の自転車運転も大概恐怖ですが
[何回も登っている山なら遭難はまず無いでしょう]
それは、どうかな?と私は思います。
どんな山行であれリスクは同じように付いてくるものです。初めての山は当然リスクは高まりますが・・。
私もほぼ、単独行なので、もしここで落ちたら見つからんやろうとか、捻挫して歩けなくなったら・・・って思います。
しかし、それらのリスク回避の術は少々の危険を冒してでも身をもって体験するべきだと思っています。
ヤバイ経験が今後の山行をより安全にしてくれているものと思っています。
(リスク認知に個人差はありますが)
1回でも事故したらシートベルトの有り難味が理解出来るでしょう。
・・・持論です
Waldkirchさん返事遅くなって申し訳ないです
一般登山の装備ではどんなに難易度が低い登攀でも気を付けますからね。
そこを滝で濡れた岩を登っていく訳ですから装備がない分一層気を付けなければなりませんね。
>男子高校生や中学生の自転車運転も大概恐怖ですが
これは都会は勿論市街地でもかなり怖いものです。
逆走は当たり前、傘差し運転、メール打ちながらの運転、信号無視...。
俺も何回か被害を被むられているので気持ちは凄く分かります
リュウジさんコメント遅なって申し訳ないです。
[何回も登っている山なら遭難はまず無いでしょう]
確かにそんな事は100%無いとは言い切れませんがリュウジさんのコメントの内容の通り、「ここは危険だ」という認識が出来ていればまず事故は起こらないと思うのです。
ただ、最近の事故を見ているとどうも「危険なところにいる」という自覚が無いように思うのです。
俺もヤバイ経験は幾度かはやっています。
道迷い、熱中症、夏場での登山で水分が尽きる、足が攣って動かなくなる寸前、熊との鉢会いなどなど...。
確かにこういう経験をしてこそ次の登山時に役に立っています。
ただ、万が一その時に死亡事故になってしまってたと考えると...だからこそこういう日記を書いたのです。
少しでも遭難事故が減る事を願って。
お互い気をつけましょう
積雪期の遭難騒ぎも落ち着いて間もないのに、また中京圏のホームグランドで事故が起きましたね。
一昨年もかなりの件数が発生し、昨年は減少してやっと落ち着きを取り戻したと思っていましたが・・・・。
整備された広い尾根道でも、霧が濃くなれば道迷いの事故が起きます。雨で流れた跡を踏み跡と勘違いしたり、なんでも無い岩場でバランスを崩したりと、山に入ればどこで事故が起きても不思議はないのです。
経験や技術で回避できる事故もあれば、ちょっとした不注意で起きる事故もあります。
100%安全な登山は有りませんが、準備不足が招く事故だけは避けたいと考えています。
ometonariさんコメントありがとうございます!
やはり鈴鹿での遭難事故で目立つのが名古屋の人が多いことですね。
これは人口が多い都市なので仕方が無いとは思いますが、たいした知識を持たず山に挑んでしまう人が多いです。
特に鈴鹿というところはかなり奥が深い山です。
そこを地図も持たず挑まれる方も多々見受けられます。
仰るとおり、「準備不足」での事故は避けなければですね。
遭難事故の大半は「準備不足」「知識不足」で来てますからね。
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