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1/18 赤岳鉱泉7:25→地蔵尾根を登り天望荘10:15〜10:30→
赤岳11:25〜11:45→行者小屋13:30〜13:55→
美濃戸15:25〜15:35→美濃戸口16:20
1月17日(日)
八王子駅近くの待ち合わせ場所に到着すると既に二人のメンバーが到着しておりにこやかに迎えてくださる。荷物を積み込みリーダーの到着を待つ。程なく到着し早速出発。中央高速双葉S.A.で一度小休止し、美濃戸口バス停前駐車場へ。
10:50、本日の宿赤岳鉱泉へ向け出発した。
天気はこれ以上無いほど最高の登山日和。雪の積もった山道は空気がキンっと冷え切って顔に当たる空気は冷たかったが体感温度はそれ程でもなかった。
1時間歩き美濃戸山荘前でまず最初の小休止。前日の土曜日から入山し日曜日に赤岳を踏み下って来たという4名のグループと言葉を交わし、最高の赤岳登頂に益々期待が高まった。
堰堤までの道すがら後ろから登って来たジープが通り過ぎ、私達の前で停車した。赤岳鉱泉の親父さんだった。リーダーと少し言葉を交わすとザックをデポして下さると言う。堰堤までの残り30分の道のりを空身で登ることが出来た。
一時的だったが有り難い。身も心も軽く堰堤までを少し足早に登る。
堰堤前に荷を降ろし終えこれから山を下るという親父さん、今夜は下で過ごすのだという。一礼し休憩の後再び荷を背負い残りの1時間10分程を歩き出す。
程なく鉱泉に到着。小屋入口前の広場にはアイスクライミング用の壁が作られていた。テントも数張り確認出来た。
小屋に入るとストーブの熱で温かく生き返る。
今回空いていることもあったので個室に入る。夕食までの3時間半を次の日のアタック計画と宴会で過ごす。雪が締まっているのでザイルは使わずに済みそうだったが万一を考えてハーネスの調整と基本的なロープワークの即席コースを幾度と無く繰り返しご教授頂く。
飲んでいる間も数回に渡り抜き打ちチェックして頂いた。
6時半の夕食後、部屋に戻ると既に寝る準備が整っていた。素早い。
お酒のせいか夜半に何度か起きたが十分に休息をとることが出来たようだ。
1月18日(月)
翌朝まだ真っ暗な内から目覚め片付けと共に準備開始。
朝食後7:25小屋を後にする。空に雲ひとつ無く前日と同じく快晴のようで安心した。稜線上に展望荘が見える。行者小屋まで少し登るので当然アイゼンを装着し出発。樹林帯の結構な登りを40分程やっつけて小屋前に着いた。
地蔵尾根へと続く分岐から右方向に阿弥陀岳の裾野から山頂までの荒々しい山肌が間近に迫る。左手真上には地蔵尾根の急勾配の岩肌も眼前に迫って来る。中々の迫力に今一度身を引き締める。小休止の後いざ稜線に向って急登を行く。
樹林帯からいきなりの急勾配にペースが上がらない。前を行くメンバーの足許だけを見つめ一心で登って行く。1時間程上がったテーブル状の一角でストックを仕舞いピッケルに持ち替える。
更に壁のような雪面を集中しながら一歩一歩確実に登って行く。
余り前に近付き過ぎず、離れ過ぎず注意を払いつつ少しずつ高度を上げて行く。
カチカチに凍った梯子の架かる急斜面では両手で手すりにしがみ付きながら一歩ずつ確認しながら登り詰める。鎖場の足の踏み場の殆ど無い箇所も慎重に通過。稜線手前の岩場まで差し掛かると顔に当たる風が突き刺さるような冷たさで思わずフードを被る。左の足許を見ると小さなほっかむりをしたお地蔵様が静かに佇んでいた。ここまで来たか!思わずお辞儀をする。
夏でも稜線から覗き込むと急勾配で山道が確認出来ないほどだったので冬のこの時季に登りで行けるのだろうかという不安が無かった訳ではない。
稜線上に立つ。思わず皆笑みが出る。厳しい道はまだ先にもあるが、取り合えず展望荘の足許までは到着出来たのでホッとする。
展望荘の東側の日当たりのよい場所に腰を下ろし少し長めの小休止。喉を潤し腹にモノを詰め込む。一時だが緊張から開放され生き返ったような感じだ。
景色も天候も最高としか言いようが無い。澄み切った青空とはこういう天気のことを言うのだろう。
出発!の声と共に更に気を引き締め直して赤岳山頂までの最後の急勾配に取り付く。風が痛いほどだったので、小休止時に目出し帽と共にフードも被る。
顔に直接突き刺さることが無くなったので快適に歩けた。
30分程で山頂に建つ小屋前に到着。目の前に見える山頂へと歩き続け無事登頂。赤岳山頂に立った。記念に何度も撮影し喜びを分かち合う。
喜寿を迎えられる最高齢のメンバーと共に登頂出来たのが何より嬉しかった。
山頂を後にして文三郎尾根を慎重に下る。無雪期でも急斜面で登りも下りも緊張する山道である。小休止を多めにゆっくりと足許を確認しながら下る。
1時間40分程かけて行者小屋まで下りきる。
長い急斜面の下りで結構疲れきった感があった。
行者小屋前で長めに休憩を取り、今一度歩き出すパワーを溜め込む。
ピッケルを収納しストックに持ち替え、残りの3時間弱の下りを歩き出す。
樹林帯の長い1時間40分に及ぶ下りで足は悲鳴を上げ始める。
程なく登りでも立ち寄った美濃戸山荘前に降り立つ。駐車場までの残り1時間のためもあり最後の小休止を取る。
林道を1時間強歩きようやく美濃戸口バス停前まで降り立つ。
16:20、怪我無く最高のメンバーでこれ以上無い天候に恵まれた赤岳山行を終えた。
1月8日に同じく地蔵尾根から赤岳に登りました。
穏やかな日でしたが、読みながら、その場面が思い浮かんできて、一人で緊張しました。
臨場感のある文章ですね、、。
Y-chan
Y-chanさん、コメント有難うございます。
同じルートを行かれたのですね。
本当に気の抜けないコースでした。
私は冬の赤岳は今回が初でした。
天気に恵まれたのが何よりだったと思います。
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