車で道を走っている時、こんな標識を見掛けました。
「迷惑駐車禁止」
一見、真っ当な内容に思えますが、これってちょっとヘンじゃないですかね?この場所に車を止めようとする人は、こう考えるかもしれません。
「道幅も広いし、端に寄せれば迷惑にならないからOKだよね?!」
この場所は元々駐禁でした。ならばフツーに「駐車禁止」と書くべきです。「迷惑」という余計な一言が、言い訳の材料になっています。
そこでタイトルの件。コロナ騒動が始まって一年以上経ちますが、未だに使い続けられる不思議な言葉。「不要」の外出って、この世に存在するのでしょうか?
仕事へ行く、学校へ行く、病院へ行く、買い物へ行く。まあ、これらは分かりやすいです。理由がハッキリしているから、誰も不要とは思わないでしょう。でも、暑いから、暇だから、ちょっと気分転換に、ただ何となく。。のようなボヤっとした理由でも、全てその時に必要と考えたから外に出るわけです。理由もなく外に出るなんて不可能なんですよ。
一方、「不急」の外出は十分あり得る事象です。急がない、今でなくても良い、その程度の用事ならちょっと我慢して。先に挙げたボヤっとした理由は、全てここに当たるといえます。不急か否かの判断は分かれる場面もありそうですが、少なくともこれに異論を唱えることはできないでしょう。
この「不要不急」、広辞苑にも掲載されている言葉ですが、この事態に及んで何の疑いもなく、そのまま使い続けられている現状に強烈な違和感を覚えます。でも一方では「まあ不急って言われればそうかもしれないけど不要じゃないから外出OKなのさっ!」っと、不要をダシに心の中で言い訳してる自分も居たりして。
(^^;
山へ行く時も然り。「不要」の二文字が大きく背中を押してくれるのです。なので、躊躇なく外に出られるのです。後ろめたさを払拭してくれる実に都合の良い二文字。同じようにお感じの方が、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
本気で人の流れを抑えたいのなら、余計な二文字は抜いて「不急の外出は控えましょう」の方が、外に出ようとしている人を思いとどまらせる効果は大きいと思うのですが、如何でしょうか。今さら耳タコな不要不急の。。なんて聞いたところで多くの人はもう本気にしませんが、ここでいきなり「不急の外出は。。」となれば、一瞬、「ウっ。。」ってなる人が必ずいます。「不要」という免罪符を失うからです。もちろん、こんなことで外に出る人が大きく減るとは思えませんが、短絡的で的外れな対策を繰り返す、お上の発想を象徴している言葉に思えてなりません。
まあ、個人的には外へ出る言い訳が無くなってしまうので、このまま不要不急と言い続けていただきたいのが本音なんですけどね。もしこの二文字が廃止されれば、小心者の私は確実に「ウっ。。」ってなります。
(^^;
GWは色々あって山へ行けませんでしたが、自粛していたワケではありません。前回の山行から、また間が開いてしまいそう。。時間が取れたら、脚が弱らない内にどこかへ登らなければと思っています。これは私にとって、不要でも不急でもない至急の課題なのです。
Σ( ̄ロ ̄!!!
ayap-jkさま はじめまして
四文字か二文字かであまり違いを感じていない文字に鈍感な者ですが、いずれにしても嫌な言葉ですね。言う方の人間が全く責任を取らずに済んで、周りを抑制する際に使う言葉です。
「飲みに行くな。」とまともに言えば、飲食業界から猛反発を食らって補償しろとなるでしょうし、自分の配下の職員が飲みに行って感染したりすれば、頭を下げなければならなくなります。
大阪の市長さんのように頭を下げられる人ならいいですけれど、そうでない人もいらっしゃいます。
shokunpapaさん、初めまして。
個人的には四文字と二文字の違いを大きく気にしているのですが、そのような見方もありますね。ものは言いよう、オブラートに包むことで責任の所在を曖昧にするという、お偉いさんに有りがちな表現といえます。緊急事態宣言を続けても感染を抑えきることはできないでしょうから、取り敢えずそれらしいこと言っといてその場をしのぐ。。みたいな。記者の質問をはぐらかして、自身の失策に頭を下げることなく的外れな返答ばかりしている某総理大臣様こそ不要かも?頭を下げられるというのは、とても大切なことだと思います。
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