ゴローの重登山靴

久しぶりにゴローの靴を履いた。１５年前に「これが最後の革靴」のつもりで作った重登山靴。重いが暖かく足にしっかりフィットして靴紐を締めると一体感もある。
ワックスを塗って磨けば深みのある艶が出て愛着の湧くことこの上ない。さしずめ「山屋」を絵に描いて額に入れたような雰囲気が漂い思わずニンマリしてしまう。
とまあ良さげな言葉の羅列になるのだがいざ履いてみるとジワリと重さが堪えてくる。これでアイゼンを履くともう重さで足が上がらない。
急坂で仲間に付いて行けない。どんどん差が開いてしまう。焦ってギアを一段上げると息が上がってオーバーレブ状態になる。
作った当時は気にならなかったが今時の軽い冬靴に慣れてしまった足腰が加齢で付いていけなくなってしまったのか。
現役はmont-bellのブーツで見た目の割に軽快で足裁きが良い。 雪さえあればこの一足で無理なくこなしてしまう器用な靴だ。ゴローの靴は観賞用にワックス掛けながら愛でるだけにしておこうか。

コメント

WSeibutu

僕もゴローの靴を愛用しています。冬山は40年以上前に買った革靴をいまだに使っています。革靴は手入れさえすればいつまでも使えるからいいですよね。

chiro

コメント有難うございます。プロフィール写真の古びた革靴は25年履いたゴローです。張替ながら使い続けてきましたがさすがに防水が効かなくなって処分しました。捨てる前に撮った写真です。