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まだまだ他者と自分の境界が曖昧なようで、
自分の知っていることは、
みんな知っていると思っているようだし、
自分の気持ちはみんながわかってくれて、
当たり前だという意識もあるようです。
ご飯の時も、
自分の頭の中の出来事を片っ端から、
しゃべりまくっています。
最近はワンピース(アニメ)の話ばっかり。。。
都市文明や高度に科学が発達してしまった今の文明。
自然を人間の想像の範囲に作り変えてしまおうとする今の文明の姿。
100万年間残る廃棄物を簡単に捨ててしまえる僕らの社会。
僕にはこの8歳の男の子の姿とダブって見えるのです。
7月8日、津久井城山公園の生き物観察会に出かけました。
そこで僕は真に理解することができた気がしました。
教えてもらったのは、
日本の国蝶オオムラサキがどんどん減っていること。
その理由のひとつはカミキリムシが減ってしまったから。
カミキリムシが減っている原因は、
クヌギやコナラなどの木が古木化してしまい、
カミキリムシの歯がたたず卵を産み付けられないことにある。
オオムラサキはカミキリムシが卵を産みつけようと、
若いクヌギやコナラなどの皮を齧った後から出てくる樹液を餌にしています。
クヌギやコナラが古木かする原因は、
人が炭焼きのためにクヌギやコナラを切らなくなったから。
日本人は動植物が多様性の中で豊かに生きるサイクルの中に
うまく入って生きる術を身につけていたのです。
なんと日本の生物固有種は
ダーウィンの進化論で有名なガラパゴスより多いそう。
もし里山文化が廃れると日本の森林は少し前のような
多様な生き物に溢れた姿ではなく、
均一的な姿になってしまい種の多様性も
どんどんと失われていくのだそうです。
日本人の里山文化は偉大なる他者としての自然と、
身体で付き合う術を知っていたのです。
「どろ亀」さんこと故高橋延清先生の本を読んだり、
環境考古学の安田喜憲先生のお話を聞いたりして、
漠然と森林文明の凄さを頭ではわかっていたつもりでした。
でも、山に入ってオオムラサキの幼虫を見、
クヌギの樹液に集まる
コガネムシ、スズメバチ、クワガタ、蛾の生きる姿を目の前にして、
初めて僕は森林文明の高度さが、
身体で理解できた気がしたのでした。
もっと山に入ろう。もっと森に入ろう。
そしたら、何か新しくて懐かしい高度な社会の
ヒントがわかるかもしれない。
もしかしたら、
僕らが、ただ、山に入る、森に入る、沢に入る、海に入る。
それが、新しくて懐かしい高度な社会の入り口なのかもしれない。
...ちょっと、大袈裟かな・・・(照)
写真は「ふしあな日記」様のものを引用させて頂きました。素敵です。
http://spatica.blog60.fc2.com/
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