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登らない人に山の楽しさを伝えたい。
ビジネスや目の前の仕事に邁進して、
経済を引っ張るパワフルな人にこそ、
山の素晴らしさを知ってほしい。
言葉で説明するのは限界があって、
山に行かないと山の素晴らしさの1割も
伝えられないけど、
それでも、まだ登ってない人に
山の楽しさを伝えたい。
経済を引っ張るパワフルな人が、
山の素晴らしさに気付けば、
なにかちょっと今とは変わった、
もう少し優しい経済社会が、
生まれるんじゃないか。
僕はそう夢想しています。
だもんで、
ビジネス左脳な人にロジカルに登山の素晴らしさを
お伝えしてみることにトライしてみたいと思います。
では、はじまりはじまりぃ〜
いきなりですが、
マズローの欲求階層ってあるじゃないですか。
人間の欲求には6つの段階があって、
1つの欲求が満たされると次の段階の欲求に行くんだという説。
ちゃんとこの論文を読んだわけではないので、
正確にこの理論を理解しているわけではございませんが、
三角形の下ほど欲求が強いんだそうです。
だからこそ、
欠乏している時に満たされる喜びも大きいんでしょうね。
上の精神的欲求が満たされた時よりも、
下の物理的欲求の方が得られる喜びは大きいんじゃないでしょうか。
そう考えるのは、
経済成長の段階において得られる喜びが
だんだんと逓減していくというグラフを見たことがあるのですが、
その影響もあるのかもしれません。
精神的欲求が満たされた時の喜びは、
脳みそでしか喜びを感じられませんが、
物理的欲求が満たされた時の喜びは、
脳みそと体全体が喜ぶので、
喜び度合いからいったら、
物理的欲求が満たされた時の方が大きいんじゃないのかね。
でね。
登山って素晴らしいのが、
これらの6つの欲求が満たされ体と心が満ちる瞬間、
全てに出会えるからだと思うのです。
1つ1つの欲求が山のどんな場面で満たされるのか、
少し見ていってみましょうか。
→生理的欲求
気分のまかせるままに勢いよく歩き、崩れるように倒木に腰かける。
ザックの中から、少しふるえる手で取り出したおにぎり。
一心不乱にかぶりつく。
「うまい!」
どんな高級焼肉より「うまい!」
→安全の欲求
山旅も終わりに近づいた。
長い長い下り道、民家の屋根が見えてきた時の安心感。
もう大丈夫。
静かな街道。
地元の方と静かに会釈した時に確信となる。
→所属と愛の欲求
新緑の深いブナの森、木陰に腰掛け佇む。
森は何も言わない。小鳥が遠くで唄う。
僕の全部をそのままに受け入れてくれる。
→承認(尊重)の欲求
テント場で出あった名前も知らない山仲間、
「山が好き」それだけで2時間3時間語り合える。
→自己実現の欲求
地図の上に自分なりのルートを描く、
そこになにがあるのだろうか、なにと出会えるだろう、
夢想していたその道を自分の足で歩き、確かめ、歩き遂げる。
その瞬間瞬間で味わえる充足。
→自己超越の欲求
長い長い急登。そこにあるのは呼吸だけ。
僕の体も、森も、山も、川も、空もひとつ。
このように長い人生に比べたら
たかが山登りの2.3日。
短いこの時間に
マズローの6段階の欲求すべてが味合えるのです。
だからこそ、
山登りの魅力に人はとり憑かれるのではないでしょうか。
■Blog:http://yama.namaste.jp
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