愛する理由

2017年09月05日 11:06未分類全体に公開

突然ですがワタクシ、ガスストーブはプリムス製をこよなく愛するユーザーであります。かれこれ20年はプリムス一択。

なぜかなんて知りたくない方や、プリムスに親を殺された方は、スマートに×を押して閉じるか、よその役立つ日記に颯爽と飛んでいってくださいませ(´_`)

プリムス製は堅牢で壊れず、カッコ良く、他の追随を許さない性能を持ち、安いなどとはとても思っていません。むしろ逆。

ワタクシは自分で言うのもナンですが、モノを大切に扱う男であります。
良いものを大事に扱い、長く使うタイプですね。

そんなワタクシでもプリムスのストーブ、壊れ易い(°_°)
今使っているストーブは写真のもので、スパイダーストーブ（旧モデル）です。
先日修理に出し、直って戻ってきたわけですが、修理に出すのは二回目でした。

最初は足が折れて修理に出しました。
どうもこのストーブ、軽量化に傾倒して堅牢さを見失っている気がします。
この時、「なんでこんな簡単に壊れるんだ？もうプリムスは買わない！」と心に決めたのでした。

しかしながらこのストーブ、けっこうなお値段するわけですよ。
現行品の価格よりは安かったにせよ、間違いなく10,000円↑でした。
根っからの貧乏性、騙されたと思って一度修理に出してみようと思い、近くのアウトドアショップに持込みました。

そして10日程度で修理が終わり、戻ってきました。
修理費は2,000円強、お？やっす。ホントに直ったのか？
そして現物を見て驚きました。

足が一本折れただけなのに、全ての足が新品交換。
それだけじゃありません。
圧電点火装置付のホースも新品交換、中心部の燃焼部分も新品になっていました。
むしろ新品じゃないのはプレヒートパイプと手元のバルブだけ。

そして今回は圧電点火装置の故障による不着火修理でした。
結果は先回同様、ほぼ全ての部品が新品交換になっていて、新たに購入したかの様な品物になって戻ってきました。
品物には、扱い方を写真付で説明した取説、どういう故障でどのような修理を行なったか、誰が修理したのか、といった詳細な情報が書かれた紙も同梱されていました。

足折れはともかく、圧電点火装置などは故障してそのまま別の点火方法で使い続ける方が多かろうと思うのですが、せっかく付いている機能が使えないのは癪なので修理に出した次第です。
今回も若干高めながら修理費2,500円程度でした。
言わずもがなですが、その内容から考えれば破格と思えます。

品物自体は他社製品と較べて飛び抜けて優れていることは無いかも知れませんし、むしろ価格は高めなプリムスです。
しかし、こういった顧客対応の素晴らしさは、おそらくどこにもマネが出来ないのではないでしょうか。
その価格にこういった料金が含まれているのは明らかではありますが。

そして意地悪な見方をすれば、動作しないゴミ同然の中古品を購入し、修理に出せばアラ不思議、ということも狙えるのかも知れません。

モノを愛する理由は人それぞれ、百均の品物のように安い物をとっかえひっかえ使うのも状況によっては良いかと思いますが、確固たる『愛する理由』があるものを使い続けるのもまた良いものです。

モノに対するこだわりや、大切にする心を失うのは悲しいことです。

安けりゃ何でも良い…
かつて職人の国であった日本人の心は、失われつつあるのではないでしょうか。

ぶっちゃけ、プリムスがそこまで考えて修理をしているのかは、ワタクシ知る由もありませんけど(´_`;)

※現行のスパイダーストーブはリニューアルされ、軽量化という理由の元に圧電点火装置は省かれています。故障が多かったのかなぁ