普通に読んでいくとマッキンリー(今はデナリですね)を舞台とした一人のクライマーの遭難とその周囲の対応を描いた山岳小説なのですが、広義で理解すれば人生の指標を追いかける物語ではないかと思います。
ハードカバー500頁に届こうかという長編の詳しいあらすじや解説など出来よう筈もないのですが、この本には随所に、生きる上で選択に迷った時のヒント、求めなければならぬもののヒントが出てきます。
そのうち最も感銘を受けたものは
『その判断が常に正しかったわけではない。しかし失敗しても納得のいくものだった。いま思えば大切なのは結果ではない。二人の考えが一致して、目標に向かって悔いなく歩めるそのこと』が喜びであった…
経済活動至上主義の今、皆自分の利益や結果ばかり追い求める今、悩んだ時、選択に迷った時にとても力になる言葉であろうかと思います。
結果的に正しくない判断であったとしても、後悔をしない判断が出来るかどうか。
人生の喜びとは何か。
安易な判断で陳腐な結果を出し、そこに後悔はないのだろうか。
後悔しない選択をするために、自分は逃げずに立ち向かっているか。
振り返ると自分でも色々と後悔し続けた人生を過ごしてきましたが、ひとつだけ、やっぱり自分は正しかったんだと思えることがありました。
人生の中で出会う、大切と思われる人を信じること。
しかし、それで裏切られることもあり、その時は一時的に恨んだり後悔はしてきましたが、時間が経って思えば、疑うより信じることの方が後悔がなかったんです。
あの時、あの人を信じたんだ。
自分の心に恥じることのない選択をしてきたんだ、と胸を張って言えること。
損をしても、傷付いても、後ろめたさを残さない人生を過ごしていきたいです。
決して貧乏人のひがみではありませんけども
朝から大きなテーマですネ。
人間は悩むために生きている。
・・・ナンチャッテネ〜〜〜。
正しい選択をすると言う事に、結構、プレッシャーを感じてしまうオイラは、確かに悩みます。でもね、悩むほどの選択に正誤は無いと考えています。選択の正誤を決めるのは、その後の行動。自分で決めることが、大切。自分で決めた事であれば、頑張れるはず。失敗をする事も、悔しい思いもする事も有るけど、後悔はしない。
偉そうな事を言えるような人生ではないけれど、小市民をそれなりに生きてきた、オヤジの戯言でした。
朝からお腹いっぱいになったでしょo(・ω・´o)
どうすればしあわせになれるんでしょう、ということを考えて選択しているうちはダメなんじゃないかなと思うようになりました。
そうじゃなくて、どうすれば悔いのない人生をおくれるんでしょう、と。
失敗続きでも、悔いのない人生、それは即ち自分で決めた選択ですね。
でも
『四十にして惑わず、五十にして天命を知る』
相変わらず惑ってばかりですよ。
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