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しかし今は、収まる気配のないコロナ禍の真っただ中。ここ数年我が国が辛うじて維持していた微々たる経済成長も、木の葉の様に消し飛んで、なお底が見えない状況です。
経済を止め過ぎないないのももちろん大事でしょうが、今は感染拡大の抑止の方がプライオリティーが高いと思いますし、短期で苦難を脱することが結局は経済的にもダメージが少ないのでは。
罰則はないものの厳しい外出自粛が求められていますし、最低限の経済活動に関係ない遊興や息抜きで移動・接触を増やす行為は好ましくないでしょう。
”山歩き”という行為は、街中でのスポーツ、リクリエーションなどよりは感染リスクは少ない活動とは思いますが、それでも移動・接触が伴うことは否めません。それにそれを言うと”あれもこれも大丈夫じゃないか？”という声も上がりますので、ここは我慢のしどころ。山々の花々や生きもの達も、人間というストレスから一時開放されて生気を吹き返す、と考えましょう。
ヤマレコでも、過去の山行をレコにアップすることを推奨しているようですね。
これはこれでいいことですが、過去レコアップでメンタルは充たされても、体は「登りて〜！」と疼く方も多いかもしれません。
長い前振りでここからが本題です。
かねてからコメやり取りのあるユーザーのレコへおふざけ気味に、
「TVで自宅の庭でフルマラソン（6mの幅を往復）達成というニュースを見た。
それなら家の階段登降繰り返して黒戸尾根（標高差2200m）完登！というのもあり？」
とコメしました↓。
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2281038.html
言った手前もありますが、ここの所”敵地に出向いて隠密活動”はおろか”自陣での作戦会議”にもたまにしか出向かず”防空壕生活（リモートワーク）”が続き、運動不足も極まれり。いっちょやってみるか？
１ PLAN：妄想、あべのハルカスチャレンジ！
いくら妄想癖がある小生でも、実際単調な階段登降で”黒戸尾根”はイメージしにくい（というかまず今の小生ではメンタルもフィジカルももちっこないでしょう）。そこでまず、イメージしやすい階段上りをシミュレートしてみてはどうだろう。
そういえばわが横浜市のイベントで、みなとみらいのシンボル：横浜ランドマークタワーを登る「スカイクライミング」というイベントがあったよな。検索検索
〜。ほほ〜「高差273m、1458段、69階」となっています。かつて都内に隠密活動に出掛けることが多かった時は20数階でもEV使わず階段をあがってましたし、この位ならタイムを問わなければ、なまり切った体でも登り切れそうです。
まてよ、どうせ高層ビル登りをシミュレートするなら、現役日本一ののっぽビル「あべのハルカス」にも非常階段を上るイベントがあったよな。検索検索
〜。おお〜「ハルカススカイラン」というみたいで、”高差288m、1610段、60階”となっています。おまけに、こちらはHPに昨年のリザルトが載っています（↓）。http://japan-verticalrun.jp/news/437/
どうせ妄想するなら日本一、越境しても怒られないでしょうし・・・。という事で、あべのハルカスチャレンジ決定です。
あべのハルカスとわがウサギ小屋の階段仕様は以下のとおり。我が家の階段102往復と+9段であべのハルカスの階段上りでの獲得高度差に相当します。
小生は以前の登山における登りは10分で100m以上を登るのをマストとしていました。年食ったうえトレ不足とはいえ、この規模の登り（その先がない）、かつ空身ですから30分位では完歩したいところ。
あべのハルカス 小生宅
階数 60階 2階
高度差 288m 2.805m
総段数 1,610段 13段
平均蹴上 17.9cm/段 21.5cm/段
（おまけ：ハルカス登りはどの位の急登？）
あべのハルカスの非常階段登りを、登山における急坂としてどの程度に相当するか、仮定も含めシミュレート（←いいかげんに設定）
【階段設定】 段数と高さしかわからないので、法規制地等から仮定
段数/階は割り切れないので1-2階の段数に余剰分追加
階段の法規制 設定
階段幅 140�儖幣� 200�僉扮覗�からだいたい）
蹴上 18�儖焚� 17.9�僉癖振兔馨紂�
踏み面 26�儖幣� 26�僉碧ゝ�制値とした）
踊場間隔 3ｍ以内 1箇所/階(注：1-2階は2ヶ所:）
踊場長 1.2ｍ以上 1.2m
【急登換算】
獲得標高差 288 m
水平距離 602 m 以下� 銑�の合計
中間階フロア走行長 3.1415m π*r/2,ｒ=階段幅[cm]/100
1階フロア走行長 20m スタート映像からえいやっと
６０階フロア走行長 20ｍ ゴール映像からえいやっと
と仮定すると
��1-2階 30.47075ｍ 1階フロア長＋踊場長×２＋踏み面×段数
��2-最上階下階 11.1015ｍ ×57 踊場長＋踏み面×段数
��最上階下-最上階 27.96ｍ 踊場長＋踏み面×段数＋60階フロア長
平均勾配 41.6 ％
平均斜度 22.6 °
これは、登山における急登コースの斜度と比較すると、早月尾根（※15.5°）よりきつく、重太郎新道の部分的な急登区間（※27°）に迫る値です。
※かつて日記に連載（笑）していた「急登考↓」での数値です。
https://www.yamareco.com/modules/diary/27422-detail-121802
ちなみに我家の階段は、下り傾斜を考慮せず水平距離だけと考えると、傾斜角23.7°です。あべのハルカス登りのシミュレーションとしてはまあまあイイ感じでしょう。
２ DO：長めの踏み台昇降運動
登降階数が100回を越えるため、数え間違いを防止するため、2階に小机を設置してスマホを置き、2階に着いたらストップウォッチアプリのラップタイムを押す方法でカウントしました（押し損ねやダブル押しもラップタイムから推定できます）。
また、1階・2階ではターンする際の動作ルールで、ここを着床・転回の2歩で行うこととしました。1歩で踵を返すと、特に重心が段差分を移動し切らない（楽をする）のを防止するためです。
本日外は大雨ですが、うちの中ですから快適！
恰好も気にせず気楽にパジャマのまま
スタート！ ４段目から最初に半端な9段を登る、あと102往復。
10往復通過 快調！1往復のラップタイムは15秒少々。なんてことないじゃん‼
30往復過ぎ 暑くなってきました････。ラップタイムも16秒台に下降。パジャマの上着を脱ぐ。
50往復過ぎ 汗がにじんできました。ラップタイムは17秒台に。単調過ぎる―！
70 往復過ぎ 汗が流れ落ち始める。ラップタイムは17〜19秒台とふらつくようになる。
”なんで狭い家の中でこんなことしてんだろう？”と疑問がふつふつと・・・。
かぶりをふって、口ずさむ「うちでのぼろう〜、うちでのぼろう〜♬」
85往復過ぎ ラップタイムを見る気もなくなってきた。カウント確認するのみ。
ゴール！ 途中押し損ねた感覚があったので、念のためラップ回数を1回多く往復。
３ CHECK：出来過ぎ？データ偽装してない？
【リザルト】
ストップウォッチアプリの表示は３０：15
”あー、30分切れなかったか、残念！”
････と思ってラップを確認すると、押し損ねていませんでした。
ということで、最終ラップ分を差し引くとリザルトは２９：５５でした。
29：55は1時間当たりの獲得標高に換算すると578m。
己の緩み切った体をみると、出来過ぎでしょう。
一方、（無謀にも）2019年のハルカススカイラン一般男子のリゾルトと比較してみると・・・・（写真）
あはは・・・・、タイムの残っている560人中546位相当です（滝汗）。
60代相当の分布からは統計的には異常値として撥ねられそうですね。
（そりゃ、これにトライする人はほとんどが駆け上がってるんでしょうから。
こっちは気楽に歩いてるだけだし・・・・）
それに、1‐2階の往復では階段の下りもあるので単純登りよりきつくはないが時間はかかるはずです。
ちなみに、登山においては「EK度数：↓下式」が行程時間の目安とできると言われていることから、これを応用すると下りの垂直距離分による行程時間増加分を補正できるはずです。
EK度数＝ｓ距離(km) ＋ （累積標高上り(m)／100）＋（累積標高下り(m)／100）／2
ですが 、試算してみると、なんと補正所要時間は「21：13」？ ランナーのタイムにかなり近づくが････。1時間で獲得できる標高813ｍ？って、ちょっと早過ぎ〜
。登山道とくらべて階段は登りやすいのかな。そこで、下り分補正方法はもう少し考えてみることに。
４ ACTION：妄想は続くのか？
外出自粛はまだしばらく続きそうなので、飽きないように企画（＝妄想）を変えながら「うちで登ろう♬」チャレンジしてみようかな
。妄想なら年1回のリアルと違って何度でもチャレンジできるし、おうちチャレンジなので「遅すぎる」と恥かくことないし････（←アップしている時点で恥？）。ともあれ、300m弱（約30分）の登りでラップタイムが15秒/回から20秒/回以上まで33％程低下しているのは明らかに下がりすぎ（：トレ不足）。
練習を重ねて自信がついたら、いずれは妄想”黒戸尾根チャレンジ”
？（↑階段往復800回越えが必要。単調過ぎて、体力戻ってもメンタルが持つ気がしない
かも････）まあ、亀足のodaxと違って、足自慢の山レコユーザさんなら、妄想でリアルランナーと勝負してもいい線いくかもしれませんね？
色んな数式の部分は斜め読みして…
最後はまあまあタイムでゴールされましたね
⇒ハルカスランナーとの比較はしない
しかし、「企画⇒実施⇒日記を書き上げ」るまで相当な時間を使われたでしょう、これ。
…で、拙宅で試してみると‥‥
階段(真っ直ぐではなく登り口＝90度、頂上＝180度のターンあり)を上がってみたら16段でした。
でも細い階段なので無意識に手摺りに手が行ってしまいますね…反則行為？
とりあえず1往復しただけで打ち止めとしました
yamabeeryuさん、コメありがとうございます。
30分切りはまあまあのタイムですが、小生目標はいつもちょっと届かないところに置いておくので”意外”でもありました。
実際50代に山歩き復帰以降は、500m/hがMax（スケールが小さい山でかつ最も調子のよい時）でしたので。
今でこそ、メジャーカテゴリーのトレランですが、小生が（≒隊長も）20代の頃も山を走る方はいました（当時は「山岳ランニング」と呼んでいたように覚えています）。その山岳ランナーに、下り〜緩傾斜では当然追い越されるのですが、急傾斜部になるとほとんど離されることなく登っていたと思います。ですから、階段登りに苦手意識はないのですが、蹴上が固定されるので歩幅の合わない階段は苦手です。
個人宅の階段は、当然公共施設のそれより（普通は）狭いですよね。公共施設の階段と比べて踏み面が狭いですので、特に撚れてきた下りで踏み外すリスクがあります。無理にやる必要はないと思います。
それに、なにを隠そう拙宅でも細君が留守なのをいいことに決行したまでです。もし在宅中なら････、「変人に思われる！」
妄想階段登りの実施は本日午前中の30分間ですが、その表現・解析を日記にまとめるには5時間かかりました。小生歩くのも遅いですが、頭の企画構成力は、我が国の緊急事態宣言なみの迷走ぶりと実効速度です
odaxさん、こんにちは。
家の中の階段を８５往復！！
標高差858ｍを、タイツ、登山靴、ストックなどの
ツールなしの裸足でとは、衰えてないですね。
都会の高層ビルの非常階段を歩くのは、面白そうです。
平面を運動するより、はるかに運動効果が
あるんですね。
持病のご快方、何よりです。
komakiさん、コメありがとうございます。
すっごいでしょう、おうちで高度差800ｍオーバーの階段登り
模擬登山としてもけっこういけるでしょう
････て、ブルジュ・ハリファ※ですか
※現在世界一高い建物828m
いえ世界一でなく、日本一、あべのハルカスは残念ながら実効高さ300ｍ、妄想した「ハルカススカイラン」は300mに僅かに届かぬ288mです（屋上に出ないからか？）。
ただ、もう丸々3ヶ月まともに歩いておらず、ここ1ヶ月は公園散歩さえ完全自粛で従順にstay home継続中。成長著しい胴回りに反し、見事にスリム化に成功した大腿四頭筋・下腿三頭筋！一般サイズの長靴にすっと足入れできそう（今までなら極太のふくらはぎがつっかえ履くのに四苦八苦）。
そんな状態なのですが、”ま、高度差300m弱なら高尾山ハイキング以下だし、楽勝〜！
なんと、本日もまだ足のこりが残っている体たらく（ガーン
こ・れ・は・かな〜り情けないぞ〜！あべのハルカスチャレンジ！
お気づきかもしれませんが、実は星野源「うちで踊ろう」インスパアのおうちで登ろう企画でした。
ですが、結果は”あべ首相コラボ”に劣らぬ危機感のなさを露呈したに終わりました（(;'∀')汗
PS アトピー全快には遠いですが、汗かき時の痒みの8割減は達成したようです
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