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2019年11月24日 21:30鳥海山全体に公開

もしかして『コテングコウモリ』?

10cmほど雪が積もった鳥海高原ラインを歩いている時、
車道の端の方の雪の上に 赤茶色の小さな生き物がいるのを見つけました。
ネズミかと思って しゃがんでよく見たら、
なんとコウモリではありませんか!
ちょうど体が入る大きさの穴に、頭を上にして すっぽり入っていたのでした。

じっとして動かないコウモリを見て、
「生きてる? 死んでるのかな?」
などと話していると、
コウモリは、私たちの話し声に大きな耳をピクピクさせて 
穴の中にもぐり込んでいってしまいました。

「そういえば、冬眠するコウモリがいるって聞いたことがあるよ。」
と先輩。
・・・なに?! コウモリが雪の中で冬眠?!

驚きながら そのコウモリがいる穴をあらためて見たら、 
穴の上をスキーで滑って行った跡があることに気づきました。

車道ではアブナイから 別の場所に移動させた方がいいんじゃないか、
ということで、先輩が 持っていた行動食を与えて
コウモリを穴から出そうとしたのですが、反応ナシ。

今度は 雪ごとすくおうと先輩が雪に手を入れると、
コウモリは 怒って歯をむき出しにして威嚇するような様子に。
そして、
穴から出てきて ブナ林の方へ飛んで行ってしまいました。 



帰宅後、『コテングコウモリ』という名前を先輩から教えていただき
検索してみました。
体の特徴からして、やはり『コテングコウモリ』だったようです。

このコウモリは 日本で広く分布しているようですが、
雪の多い地域では雪中冬眠することが発表されたのは昨年のようです。
(10年以上に渡る調査・研究で、ようやく証明・確認されたとのこと。)
それまで「雪の中につくったねぐらで冬眠する哺乳類はホッキョクグマだけ」
と考えられていたそうです。

この日は たまたま車道の端で見かけましたが、
鳥海山の他の場所でも、冬眠に入ろうとしているコテングコウモリがいるのかもしれません。


写真右:ネズミかと思って よく見たら、コウモリでした。
写真中:私たちの話し声に、穴の中にもぐり込んでいきました。
写真左:穴から出てきて 林の方へ飛んでいきました。
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