包丁を研いだ

28日は仕事納め。明日からは正月料理の仕込みだ。
その前に、今日は包丁を研いだ。
毎年、この時期に包丁を研いでいる。大量の調理をするのに包丁の切れ味が悪いと楽しくないので、ここは省略できないところだ。とはいえ、切れ味の鈍くなった包丁をまとめて研ぐのは骨が折れる。普段から研いでおけば楽なのに、といつも後悔している。

正月料理を家で作るようになって15年くらいになる。以前は出来合いのものを店で買ったりしていた。しかし「和風オードブル」のような料理で、子どもの時に家で食べた正月料理にはほど遠い。なんだか他所の家の料理を食べているような違和感があるのだ。これなら下手くそでも自分で作ったほうがいいと思い、作るようになった。
その時にはもう両親は台所に立てなくなっていたので、親から受け継いだものはほとんどない。味を思い出しながら試行錯誤して再現しているが、いまだに完成したとは言い難い。父も母もこの世にいないので、もうレシピを聞きたくても聞けない。元気なうちにちゃんと聞いておけばよかったと毎年後悔している。

どんなことも後回しにしてはいけないと改めて思う年の瀬である。