よく「神対応」とか「神回」とかいう表現を目にすることがあります。
「神対応」は商店や企業などがルール以上のサービスをすること。
「神回」はドラマや漫画などで評価の高い回のことを表現しているようです。
新聞にこんなコラムが載っていました。
居心地悪い褒め言葉 神の安売りが「すぎる」
https://mainichi.jp/articles/20240728/ddv/010/070/009000c
私にとっては「神」という言葉の軽々しい使用は違和感というレベルではなくて確実に不快なレベルです。
日本人の多くが依拠している考え方として「八百万神」があるのは理解できます。すべてのものに神が宿っているので大切にしないといけないという考え方は大事だと思います。
であれば、例えば自然災害などで甚大な被害を与えるのも神の仕業です。神を崇めるのであれば、人間はこの災厄も受け入れなければなりません。
自分にとって良いことも悪いこともすべて受け入れる覚悟がないと神を信じることはできないと思います。
「神対応」という言葉を使う人は、自分に利益を与えるものしか神として認めていません。
おそらく最上級の表現をしているつもりなのでしょうが、こういう人にとって神は極めて軽い存在です。
真面目に神を思い大切にしている人たちにとって失礼というか、まあ、怒られないにしても笑われて仕方がない行為かなと思います。
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