総理大臣は国のリーダーなのかもしれませんが、日本の場合、国民が選挙で直接選ぶわけではありませんので、私自身は行政の長に過ぎないと思っています。
(かつては「私は立法府の長」とか言っていた総理大臣がいましたが……)
日本は民主主義の国なのですから、政治家の質が悪ければやめさせたり、担ぎ出すなどして自分たちで変えるしかありません。
個別具体の政策や施策について批判や検証をすることが必要なのであり、「政治家なんて――」と斜に構えて腐すだけでは進歩がないどころか、政治への無関心を誘い、結局「変える」ことを望まない人たちを利するだけです。
ところで、政治のリーダーと登山のリーダーとを同一視して語る向きがあるようですが、両者は根本的に違うものです。
政治家は法律や税金の使い方、外交などについて国民が間接的かつ限定的な委託をしている関係です。
対して、登山は計画書に記した登山の目的を遂行するためにメンバー全員が自主自立の精神で臨むものであり、その前提でリーダーはパーティをまとめる立場です。リーダーが何から何まで決めてメンバーを導くわけではありません。
リーダーが資質に欠ければパーティーは崩壊しかねませんが、かといってリーダーがいくら有能でもメンバーがみなリーダーに頼り切ってしまっては登山は成り立たないでしょう。
メンバーは「リーダーの『人物』を見極める能力」よりも、自らの読図力や危機管理能力、体力を身につけるべきです。
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