Starlink衛星とスマートフォンを直接接続できるサービスをauが昨日から始めました。当面はテキストメッセージのみで、ゆくゆくはデータ通信もできるようになるのだとか。
空が見えるところであれば「圏外」はなくなる、という触れ込みです。
これが実際に使えるものなのか、とりわけ登山における緊急の通信に有効なのかどうか。始まったばかりなのでよくわかりません。
しかし、これが仮に使えるサービスだとしても、私は使うつもりはありません。
理由は、Starlink衛星そのものに問題があるからです。
スペースXが運営するStarlinkは小型の低軌道衛星でその数は3,000基と言われており、総数12,000基を展開する計画です。低軌道のため90分で地球を周回し、常に約200基の衛星が上空に見えることが予測されています。衛星の金属部分や太陽電池は光を反射しやすく、衛星の光の筋が横切ることで天文台の観測に支障が出ることが懸念されています。
また、これだけ大量の衛星を軌道に乗せることは、スペースデブリや衛星の衝突の危険があります。大量の衛星が大気圏に再突入する際にオゾン層を破壊する恐れも指摘されています。
「圏外なくなるヤッター」と手放しで喜ぶ気持ちにはなれません。
世界中の人々が温室効果ガスの発生を抑えるために努力しているのに、スペースX=イーロン・マスク1人が台無しにしているわけです。これを許すほど私はお人よしではありません。
「今だけ、金だけ、自分だけ」という生き方が好きな方は、どうぞご利用になってください。
山を愛する人なら、答えは決まっていますよね。
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