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登山に励んでいるシニアを見ていると、６０代後半でも若い人に交じって元気そうに見える。只、７０を超えたあたりから変化がみられる。具体的には、７０歳を過ぎると体力的な衰えを自覚するのか、山の会から遠ざかる人が散見されるようになる。体力的な面と言っても、持久力とか瞬発力とかの面ではなく、筋力とバランス感覚との違和感ではないかと思われる。
最近、前夜発日帰り登山で１０時間ほどの山行に参加した。登りの段階は、パーティのペースに楽についていけるのだが、降りになってペースが速くなると付いて行くのが楽ではなかった。思い返すと、昨年９月に岳沢から重太郎新道を登り・前穂高岳を経て明神岳（１峰〜５峰）を縦走し、西南尾根を降る１０時間超の周回ルートを辿った。西南尾根の降りの最後の箇所で、簡単な降りなのだが、他の参加者のペースに合わせられず少し遅れてしまった。疲労の蓄積の結果と言えなくもないが、最後降るペースの速度アップについていけなかったのである。
健康寿命を延ばすという意味で登山に魅力を感じる分には問題ないかもしれない。加齢とともに体力は衰えるのが自然なのである。筋力とバランス感覚との違和感を覚えるようになっても自然なのである。只、リスクを伴う登山をこれからも続けようとするならば、安全登山に徹するためにも、この違和感を感じる現状は改善しなければならない。と言うか、見方を変えるならば、改善する余地が有るともいえる。現状でも妙義山とかの縦走は可能だが、改善後はもっと楽にスピ−ドアップを図りながら縦走できるようになりそうだ。
写真左：妙義山のビビり岩を上部から撮影。
写真中：北鎌尾根P14-1白ザレ峰
写真右：妙義山のビビり岩のトラバース起点。
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