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●書籍名:花と歴史の50山ーいまも現役 山々を語るー
●田中澄江著/東京新聞出版局/1992年7月23日第一刷発行
●地域で濃淡の差はあるも全国から80地点
●現時点での完登者なし
あとがきを読むと、本書にまとめられているのは、著者が70代後半から80代に入って登って歩いた山々だそうだ。
特に統一したテーマはなく、有名無名・標高高低・地域性・登山動機などはてんでバラバラで日本各地の山が収録されているが、そのお年にしてその行動力・認知力は素晴らしい…敬服するばかりだ。
著者は「花の百名山」を著したことで、「日本百名山」の深田久弥氏とともに、山の世界ではその名を知られた存在だろう。
拙者は「日本百名山」を手にして読んだことはあるが、「花の百名山」はない。
ネット上でその一覧リストを見たことがあるだけであり、出版社の依頼で選んだ100山がカラフルな写真付きで紹介されているガイド本かと勝手に思い込んでいた。
しかし…それは大いなる誤解・思い込みだった。
著者紹介(2番写真)でお分かりの通り、「花の百名山」は読売文学賞受賞作品なのである。そう…随筆集であって、山のガイド本などではないのだ。
そもそも著者の本業は映画やテレビドラマの脚本家、小説や随筆などの著作家であり、「登山好き」が高じて著したのが「花の百名山」などの山に関係する随筆集であり、本書もその延長線上にあるので、なかなかに高尚な筆致である。
【田中澄江さんのウィキペディア】
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%BE%84%E6%B1%9F
なお以下はテクニカルなことですが、
▲火の見跡⇒信玄棒道を代表
▲ヨモギ頭⇒乙女高原(山梨)を代表
▲小田代ヶ原北分岐⇒小田代ヶ原(日光)を代表
▲志賀山⇒志賀高原を代表
▲鷲別岳⇒本書では室蘭岳として表記されている
▲恐山賽ノ河原⇒恐山を代表
▲池子の森公園VC⇒池子の森を代表
▲大栃山⇒本書では神座山と記されるも実際に登っているのは大栃山
▲金ヶ岳南峰⇒一般的には北峰だが登っているのは南峰
▲物見山⇒岩手種山高原を代表
……していますのでご承知おきください。
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(注)本リストのエクセルシートをご所望の方あらば個別メッセージ下さい。




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