年末年始、山に行く方、気を付けて
今日、天気図を見て年末低気圧(毎年27日から30日に掛けて発生する)が、二つ玉です。山に居てこの気圧配置は最悪で、中部山岳では湿雪が降り、体が濡れます、又 吹き返しの寒気を含んだ強烈な北西風が吹き荒れます。
明日、中部山岳では低気圧と低気圧の間では、風雪が弱くニセの晴れ間(3-5時間位)も所によっては出るでしょう、シンシンと重い湿気を含んだ雪が降りニセの晴れ間に騙され行動していると、低気圧が東北に進んだ頃から猛烈な吹雪になり、目も開けられない吹き返しの風が吹き付けます。低気圧は北海道の先で一つに集まり強烈な冬型気圧配置になります。山では、寒冷前線が通過後年明けまで、吹雪がすさまじく、ホワイトアウトや重いラッセルが予想されます。早めの内に幕場や山小屋に着くように、早め早めに行動してください、幕場ではテントを補強して、張り綱を多く張り、暴風壁をしっかり作りテントの除雪を頻繁に行う事を考えてください、重い雪が降った後は、寒気で表面がクラストして、滑り面となり、前線が通過した後に軽い雪が積もり(一晩で1mも積もる事も有ります。)雪崩の危険も増える事が予想されますので、出来るだけ雪庇に気を付けて尾根筋、稜線を歩く事を心がけ、斜面を横切る、沢筋を登る、雪面を切る等、出来るだけ控えてください、2-3日予定を遅らせた方が安全です。
どうしても行かれる方は、雪の状態を常に気を付けて観察しながら登ってください、年末年始何も無い事を心より願っています。
老山屋
おはようございます。今、高層天気図で確認しました。元旦まで気が抜けない状態のようですね。
ところで、入山後に高層天気図を確認するにはどのような方法があるのでしょうか?既に1,2日前に入山している人達は、どのように月末の天気を気に留めておけばいいのでしょうか?やはり山小屋?メール?
暫くは効いていませんが、昔は短波放送かNHK第2で高層気象の放送が1日一回放送がありましたが、今はどうですか?
普通の天気概況は、昔と同じNHK第2で有りますが、高層気象は人気が無かったので、
この二つ玉低気圧は過去に大遭難を何回も引き起こしています。私も過去にニセの晴れ間に騙され大変な目に遭った経験が有り、書かずには居られませんでした。
地上1.5mの天気予報だと、山には当てはまらず、山の天気は経験しか有りませんね
年末の天気が悪いですね
高層天気図ですが、携帯圏内なら気象庁のページから取得できますね
圏外はいい方策を思いつきません
山中で高層天気図を入手するのは難しいと思いますが、出かける直前にチェックしてある程度は低気圧の発達具合や進路などを予想することは可能と思います。
気象の学習は難しくて一筋縄ではいきませんが
ポイントだけでも押さえて学習しておくとちょっとは役に立ちます。
一般的にはバイカル湖から日本までは3日といわれています。
高層天気図上でバイカル湖のあたりを見ると、気になる低気圧が発達するのか弱まるのかなど、3日後のおおよその日本の天気が予想できるというわけです。
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