足柄山域遊女の滝付近で遭難がありました。
最新の静岡新聞によると、遊女の滝北東700m付近が現場とのこと。
ここらへんは何度か行っているので、ちょっと気になりました。
地形図では、遊女の滝の沢の右岸尾根上、633.5峰まで破線がありますが、この633.5峰は、小田原北条の砦の跡があります(稜線上、この尾根の分岐するところにも砦跡がある)。その北側の傾斜が緩いところは、古戦が原といって、むかし戦場になったところらしいのだけど、逸話は特に残っていません。南北朝の、後醍醐天皇と尊氏あたりの戦場だったのかもしれません。
遭難はどうやらその北側の、かなり尾根と沢が入り組んだところで、自分はそこらへんは通っていません。地形がかなり複雑そうだったし、麓に近いあたりは歩きにくいことも多いので、避けて、古戦が原で西の林道に下りたのです。(ゴルフ場の境界になった尾根は当然避けます。絶対柵があるし、電気が通っているところも多いので)
ヤマレコの軌跡ではみんな、古戦が原を通って、すぐ西の鉄塔に出て、林道に下っています。林道に下りやすいところは限られるので、自分もこのルートを使いました。
遭難の状況はわからないので、なんともいえませんが、このあたり、ちょっと緊張する地域ではあります。
なぜか方向感覚がちょっと狂うんですよね。最初に行った時はGPSもちょっと信用できない感じになって、???となりましたし、この前行った時も、もう経験あるし記憶も残っているにも関わらず、633.5峰から尾根を間違えそうになったり(西のゆったりした尾根に強引に引っ張られる感じ)。
クマのちょっと新鮮なフンもあって、やっぱりかなり緊張して気をはりながら歩きました(ヤマレコにはあげてない)。林道に無事下りてから同行者に、無言になったのは緊張してたからだと説明したら、先に説明しろと怒られましたw
古戦が原はちょっと開けて緩やかなんですが、空気もちょっとぴりぴりしてて、休んだりする気にならない場所です。
こういうちょっと嫌な感じのする場所って、たまにあります。伊豆・佐ヶ野川の観音山とか。
こういうのって、多分山に行ったりしない人に話しても、きっと理解してもらえないでしょうけど、ありますよね(ね?) それが実際の地理的、地質的な状態によるものなのか、精神状態によるものなのかはわからないけど、いずれにしても行動に影響を及ぼす以上、考慮せざるをえません。
駿河小山に下る時に、林道に比べて短いし、歩きやすい尾根だし、かなり便利なルートなんですけど、ますますちょっと行きづらくなったかなぁ。
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