|
|
![]() |
・図1:大日杉小屋
まず南端。飯豊連峰の麓、大日杉小屋のそばを流れる川は東に向かっていて、これは白川ダムを経て置賜白川となる。つまり地蔵岳から鍋越山への連なりは東と西の分水嶺である。大日杉小屋の沢は最上側の源流であり、飯豊山荘の方の玉川渓谷は荒川水系である。
・図2:宇津トンネル
113号線の宇津トンネルの山も同じく分水嶺で、車で通りすぎるだけだと実感できないけど、入り口と出口で川の流れが丸きり逆になる。昔は宇津峠と呼ばれていて、交通の要所だった。 画像は廃道になった旧宇津トンネルの飯豊側(怖かった)。東に向かって流れるこの水も最上川の源流(!?)。
・図3:木地山ダム
そのまま北に三体山・祝瓶山・大朝日岳に至る山々も分水嶺であり、東西で川の流れが丸きり逆向きになる。木地山ダムの奥の奥の奥に行くと平岩山の麓まで沢が続いているが、これもとうぜん最上川水系(置賜野川)の源流である。
祝瓶山には長井側と小国側の登山道があり、それぞれ怖い吊り橋を渡るはずだったけど、これも異なる水系の川ということになる。でも最終的にはどちらも日本海に流れる。
■ まとめ:
これらの事実をまとめると、、、
「飯豊と朝日は繋がっている!?(分断する川がなく、峰が連なっている)」
と言えるのかもしれない。なんか壮大すぎるけど…。
言われてみれば確かにそうだし、言われない限り気づくのが難しい。というのも、登山とそれに準ずる地形のお勉強を始めるまで、私はこの辺の道路を一直線に通りすぎるだけだったから。
考えてみれば、月山の北側が最上川に達する辺り、つまり羽黒山付近から、飯豊山が会津で阿賀川(阿賀野川)に達する辺りまで、一本の川にも分断されておらず、峰が一続きになっている、、、と言えなくもない。
まるで隣の奥羽山脈のようにである。…なので私はこれを朝飯山脈(あさめしさんみゃく:朝日と飯豊が中心なので)と呼んでいくことにする。フォローをよろしくお願いします。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する