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大雪の除雪の合間に、自宅玄関前の石段を使って雪洞を掘ってみた。忘れないうちに気づいたことをまとめる。
日時:2022年1月14日、除雪作業の合間に1時間ほどかけて
場所:家の庭の石段部分。完全に風下。
・使った道具は移植ベラのみ
・奥行きは120cmほど。高さは自分が寝返りを余裕で打てるくらい。
・雪質の違い
雪質が2種類あった。一つは下の層でシャーベット状。一回積もったあと0℃以上を迎えてシャーベット化してまた冷えたもの。
もう一つは上の層でこのときの寒波で積もったもの。新雪&深雪状態。
シャーベット状の雪は掘りやすい。効率的に(音的にも)「サクサク」と掘ることができる。
一方で圧雪したばかり(気温上昇を迎えていない)の雪は掘りにくい。移植ベラは深く刺さるけど掘れない。掻き出せない。刃が曲がってしまう。
・作業工程
1、縦横に切り込みを入れる。設計図的な。
2、ブロック状に掻き出し
3、2の排雪
シャーベット状の雪は、1〜3のいずれもやりやすい。箱庭制作というか”建築の楽しみ”すら感じる。そのくらいサクサク掘れる。
・奥に進むと掘りにくくなる
最初は胡坐をかいて作業していたが、奥に進むと腹這いになる。この姿勢では両手で移植ベラを持っての作業ができない。片手での作業になる。
片手でもシャーベット状の雪は作業しやすいままである。しかし圧雪状の雪は片手の移植ベラでは掘れない。
アイゼンをつけて足を入れて、蹴り進むことができるかもしれない。
スコップだと奥に進めば進むほど不向きになると感じた(狭くて動かしにくい)。
図2:
晩の様子。この日は一日に60cmも積もるようなドカ雪だった。あまり雪洞掘りに構ってもいられない。しかし雪洞内に雪は入ってこなかった。雪庇が覆い被さってきて出入り口が塞がれそうになったので一回だけ崩した。
・氷点下の夜を迎えると
一晩で表面が凍って移植ベラでは何もできなくなる。つまり作り直しができなくなる。だから(本番では何回も泊まることはないが)最初の晩に高さ・奥行きを完成させておく必要がある。
・寒いか温かいか、一晩だけでも内部で過ごせるか
これは確認しなかった。今でも残っているから試してみてもいいかも???
後日、これらの結果を受けて補強部分の長い移植ベラを買った。ザックに常に備え付けておく。
嵩張るスコップを持って雪洞かイグルーか、あるいは小さな移植ベラ一本で雪洞か、、、いざというときのための備えとして、何がいいのかよく分からない。
登る山の標高と雪質によって違ってくる。移植ベラが突き刺さらない雪質というのもあるだろう。そういうところはスコップを持っていくしかない。
図3:
できあがった雪洞は飼い犬の住居にした。最初、石段(および氷)の上では冷たくて気に入ってもらえなかった。
しかしアルミシートを敷いたところ、クンクンと匂いを嗅いでいるうちにアルミの熱伝導性の高さに気づいたのであろう。スチャッと座り込んだのには笑ったwww すっかりリラックスモードの表情になっている。
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