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2021年09月19日 21:14 山と地形のお勉強全体に公開

氷河形成の境目

昨日の「世界ふしぎ発見」で、ニュージーランドの氷河トレッキングの様子を見た。
万年雪が凍ったまま氷帽(ice cap)となり、長期間圧縮されると空気が抜けて青い色に変わるのだという。
それが渓谷を流れ落ちるのを氷河という。速度は1日1mほどだそうだ。

そのフランツ・ジョセフ氷河の、末端の標高が1200mということでちょっと疑問が湧いた。「(NZでは)随分と低い地点にまで氷河が達するのだな〜!?」…と。


そこで一晩かけて調べてみた。
NZの山岳地帯の緯度はだいたい日本の東北・北海道と同じである。そして最高峰は富士山と同等。
昨日の氷河の上にも3000m級の山々が連なっている。

図1:日本とニュージーランドの緯度の比較
「ニュージーランドの年間気温と気候の特徴」より
https://nzgolfcourse.com/feature/weather/

図2:Google Earth による鳥瞰図
・緯度は南緯43度で、日本だと十勝連峰〜大雪山の辺り
・氷帽になっているのは標高2000m以上
・画像右で尖がっているのが最高峰のクック山(3724m)

仮に北海道に富士山くらいの高さの山があったら、万年雪になって氷河になって、末端が1200mくらいまで下りてくる、、、だろうか?
東北に3000m級の山があったら上部は年中真っ白で、氷河の観光とかあったりしたのだろうか???

今の日本列島に青い氷の氷河がないのは標高がビミョ〜に足りないからなのか。北アルプスは標高は充分かもだが、わずかに南すぎる???

もしかしたら、緯度が35〜45度、標高が2000〜3000mというのが氷河形成のビミョ〜な境界線で、日本列島の場合は、いずれの面でも惜しいところで形成されずという結論なのかも。

渓谷の日陰のとこに万年雪が残ったりはする。。。でも広大な斜面にまで万年雪が残ることはない。もしそうだったら、圧縮に次ぐ圧縮で青い氷になるのだろうか…?

(後半に続く)
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