南アルプストンネルによる大井川の水量減対策が理由のようですが、静岡県としては「新幹線がトンネルで大井川源流域の地下を通過するだけで何もメリットが無い」ということで、早期開通に力が入らないように見えます。

他県民の私が言うのもなんですが、静岡県は何故リニアの計画段階で県内に駅を要求しなかったのでしょう。
フルスペックの駅でなくとも、南アルプストンネル内に「二軒小屋地下駅(季節駅?)」を作らせて、地上への通路を確保しておけば、将来ユネスコエコパークとやらの一環として大井川源流域のトレッキング拠点として活用できたのではないでしょうか。
工事計画を見ると、南アルプストンネルからは、西俣非常口や千石非常口などで地上へ出られるみたいですから、実現不可能ではないはずです。
経済効果の見積りや自然保護とオーバーユースの兼ね合いが難しいところですが、登山者にとっては大井川源流域へのアプローチが格段に改善されるのではないでしょうか。

私の勝手な妄想では、将来「悪沢ロープウェイ」などを架け、宿泊施設と自然探求路を整備してしっかり入山料を取れば、静岡県にもリニアのメリットが出て来るかも知れません。

こんばんは。
田中角栄(日本列島改造論)の時代ですね。
良し悪しは別にして国に活気があり、当時の構想は今でも生きていると思います。
リニア新幹線が完成し運用が始まれば、日本の技術力を世界にPRすることが出来、地盤沈下気味の国力浮上のきっかけになると思うのですが。
私も二軒小屋駅を季節限定で中央リニア新幹線駅に設けたらという考えを妄想していました。二軒小屋付近には非常用の脱出口を設けますから。夏なら荒川岳、塩見岳への登山基地になるし、東俣を遡上すれば農鳥岳、間ノ岳にも行けます。あのあたりの土地は東海パルプという民間会社の所有地で、すでに二軒小屋には立派な宿泊施設もあります。東俣林道は昔の林業が盛んであったため池の沢小屋まで通じています。東海パルプは民間会社なので観光事業の採算性を計算はしていると思いますが、二軒小屋駅の計画がないことから採算性はないのかしら。
こんばんは。
私の考えは単純で、新清水トンネル内の「土合駅」のイメージです。
確かに地図を見ると東海パルプの林道(廃道も?)は、かなり奥地まで伸びていますね。
整備すれば観光資源として使用可能なのかもしれません。
静岡県民かつ登山好き、渓流釣り好きです。
自分としては、南アに穴を空けてしまったら大切な水が無くなってしまうのでは?という危惧が拭えません。
確かに南アはアプローチがとても大変な山域ではありますが、だからこその魅力があると思っています。
二軒小屋にはバスで行けますしね。
こんばんは。
ご心配はごもっともだと思います。
トンネル内の出水を全量大井川へ戻すことが本当に可能なのか、私にはわかりません。
所詮、二軒小屋地下駅は年寄りの無責任な思いつき(たわごと)です。
転付峠を越えて二軒小屋へ入ったことのある私としては、当時バスやリニアが使えればそちらを選んだと思います。
静岡出身でも東京在住の自分が言うのも何なんですが…、南アルプスって簡単に行かれないのが魅力のような気がします。
計画を練ってやっとこさ休みを取って、椹島に到着するだけでも半日もかかるという不便さが静山派の私を惹きつけてやみません。
リニアがどうかは別として、南アルプスにあまり変化を与えてほしくないという思いです。
こんばんは。
おっしゃることはよく解ります。
しかし、私が初めて南アルプスへ入山した頃から現在までの間に、アプローチの不便さはずいぶん解消されてしまいました。
北沢峠や椹島、二軒小屋などが良い例です。
開発を止めて自然のままに放置するには、多方面の理解と協力を得る必要がありますね。
自然に対する価値観も時代と共に変化しますから、不可能ではないと思います。
しかし、大正時代から現在でも大井川の水は二軒小屋にある田代ダムから伝付峠の下の導水トンネルを経て、東京電力の田代川第一・第二発電所に流れています。東京電力の水利権として最大毎秒4.99トンの大井川の水が富士川水系の早川に流出しています。これが大井川の水枯れの問題の出発点です。大井川の水枯れの問題はリニア新幹線計画で始めて持ち上がった問題ではないのです。
発電所の水利権まで絡むと問題は複雑ですね。
解決の落としどころはあるのでしょうか。
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