繁茂する樹にはルートどりを教えてもらうことがある。
分かりやすいのは 這松（ハイマツ） 。
這松はその背の高さで冬、雪のつき方が分かる。
背が低いと雪は吹き飛ばされて凍結しているが背が高いとドッカと降り積もっている（場合がほとんどと思っている）。
夏に冬山偵察する場合に這松は重要な情報源になる。
夏、背丈を越える這松の中を藪漕ぎするのは無茶苦茶大変だ。
１時間で１００ｍも進めば御の字だろう、それぐらい背の高い這松の藪漕ぎは大変だ。
けれどその這松から解放されるところがある。
それは、風下の尾根の向こう側斜面だ。
そこは這松ゼロが期待できる。
（但し、果たして歩けるかどうかは別です。ボロボロのザレだったり壁だったり、そこまでは分からない。）
同様に石楠花の繁茂の藪漕ぎも泣けてくる。
ヤマレコ上で泣きのレコを見た尾根を通過する際に石楠花の植生を思い浮かべてあっさり巻いて通過したことがある。
こんな感じで樹木の植生を意識しながら歩いていると、いざという時にそれらの樹木からルートを教えてもらえることがある。
けれど 花 でそれはない。
歩いているとき、休憩しているとき、花を見て ア〜かわいいな、キレイだな〜 それ以上も以下もない。
そんなわけで花から得るものは何もないと全然勉強してこなかった。
ところが今年の７月上旬、私がフォローしている二人のユーザさんが別々の山で「私にはこの花は秋の印象」というレコをあげられた。
この夏、早々に花に秋を告げられて以降の７月下旬も８月もいやほど暑い日が続いたけれど横浜市の場合、６月の最高気温を越える日は無かった。
あの８月の暑さも残暑にすぎなかった。
どうやら 花 は山のルート取りは教えてくれなくても、季節情報は先取りして教えてくれるらしい。
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