2017年の4月初旬に、水無川の倉見荘の所を散歩していた時 (
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1098834.html)、前大沢の出合を少し入った堰堤の手前に、バーボンやお菓子類が積まれ、線香が漂う場所があり、???と思っていたら、前大沢に来た人たちによって、遭難者がF1(5m)の下で発見されたようでした。その後、それに関する情報は何もなかったのですが、ある日、遺体収容にあたった関係者から、すごく大きな荷物を持った人で、前大沢で遭難したと知りました。どこで遭難したのか不明でしたが、丹沢奇譚のブログ (
http://mt-tanzawa.blog.jp/archives/1863485.html) にその記事が載っていました。何度か、前大沢の出合におもむいた時に、それなりに状況が少しわかったので、合掌しました。が、最近はその供物も、また出合に新しくできていたケルンも、最近の大雨で流れてしまい、今では何事もなかったようにひっそりしています。私は大倉の登山口から水無寮の前を歩いて、前大沢へ降りたこともあるし、また前大沢を遡行したこともあります。水無寮の前から行く経路は、深沢の源頭を横切り、さらに進むと、「相川」と杉の幹に白ペンキで記された林になり、さらに進むと、前大沢に降りる経路は上の経路と下の経路(こちらは獣道)に分かれ、下の経路は小石で構成された急斜面で、バランスを崩すと谷へ滑り落ちます。上の経路は比較的安全です。前大沢に合うところは林業の看板のあるところで、3番目の堰堤の上になります。そこに至る前大沢は、F1〜堰堤1〜F2(スリング有)〜F3(スリング有)〜堰堤2〜斜滝〜堰堤3となります。途中でずり落ちて上がれなくなったとしたら、F1まで下りるのは、かなり大変だったと憶測されます。大きな荷物を持っていたということで、高原の家でテント泊の予定だった様です。大倉への登山口を間違えて、下の林道を進んでしまったのでしょうか。以前、同じように、登山口を間違えて過ぎて進んだ登山者と会い、道を訊かれたことがあります。
自分も、最近、境沢の経路ですごい所に迷い込んで、焦ったことがあり、丹沢奇譚のブログを読んで、そんなことを思い浮かべました。自分も歳も歳なので、いつ遭難するかわかりませんので、特に遭難の状況を確認し、肝に銘ずることにしています。
遭難者の方には、ご冥福をお祈りいたします。
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