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現在の堰堤は、重機が入れる所は頑丈なコンクリート堰堤や鉄枠堰堤、Jスリット堰堤など、また石積風のコンクリートと岩を組み合わせた堰堤など、近代的な堰堤が作られている。これらは大きな沢や下流に村落や林道があるようなところで作れれている。つまり治山対策である。重機が入れないようなところでは、多分、石垣などの基礎を作り、そこにワイヤーなどを設置して資材を運んだ様な気がする(今でもよくワイヤーの残骸が残っている所が多い。木材運搬用も有ると思われる)。
それでは前述の空石積み堰堤は何のために作られたのか?それはどのような所に作られているかを見るとわかるような気がする。つまり本沢の右岸や左岸の経路、そして峠の間を結ぶトラバース経路(尾根や頂上を詰めない経路は比較的楽に歩けたであろう)などがある所に作られている。つまりこれらの堰堤は昔の経路(古道と呼ばれていることが多い)を守るために作られたものと推測される。さらにこういったところには、炭焼き跡がよく見られる。当然、炭焼き場所へ行くにもこれらの経路を使う必要がある。そのような経路を守ることは、明治〜昭和初期においては、重要な生活手段であった経路を守るために必要な作業だったのだろう。
こんにちは。
苔むした石積みを見るたび、昔の人の苦労が窺われて頭が下がります。使われなくなったことに申し訳なさも感じます。
山葵田の遺構も偶に目にしますね。
コメントありがとうございます。そうですね、ワサビ田も支沢における重要な生活手段の一つですね。
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