私が子供の頃「クマのプーさん プー横町にたった家」という本(写真左)が家にあった。たぶん年上のいとこの家からの貰い物だったと思うが、多少読んだ記憶はあるものの、ほとんど覚えていないので、あらためて読んでみようと実家を探すがさすがに処分されたようで見つからなかった。そこで図書館で探し借りた本が写真中央で、「クマのプーさんプー横町にたった家」という本だと思っていたが「クマのプーさん」と「プー横町にたった家」という別々の2冊の本だった。本の内容は忘れていたが、挿絵はよく覚えていて懐かしかった。(挿絵のプーやクリストファー・ロビンはディズニーのキャラクターとはたぶん別物)
驚いたのが「クマのプーさん」の訳者あとがき、でクリストファー・ロビンとは著者アラン・アレグサンダー・ミルンの子であり、プー、コブタ、イーヨー、カンガなどはクリストファー・ロビンが持っていたぬいぐるみで実在したという事でした(その写真も載っていました、たぶん今も博物館にあると思います)。
この本にはクリストファー・ロビン・ミルンが書いた「クマのプーさんと魔法の森」という本も紹介されており、これも図書館で借りて読んでみました。この物語が生まれた背景などやその後の事がわかる本です。実際のクリストファー・ロビンの写真とアーネスト・H・シェパードが書いた挿絵が並べて掲載されており、そっくりでびっくり。物語の舞台となった森や川や橋の写真とイラストもあり驚きました。
「クマのプーさん」は図書館の分類でも児童書ですが、大人が読んでもかなりひねった表現となっている印象です。原作の英語表記はどうなっていたんだろう?と思わせる所も多く翻訳した人の苦労がうかがえます。??と思う所はネットで検索すると解説したHPなどが見つかり興味深いです。
私にとっての「プーくま(winniy-the-pooh)」はシェパードの描いた挿絵ですが、今や(商業的な)ディズニーのキャラクターの陰に隠れてしまっているようで残念です。
「クマのプーさん」A・A・ミルン1956年 石井桃子 訳 岩波書店
「プー横町にたった家」A・A・ミルン1958年 石井桃子 訳 岩波書店
「クマのプーさんと魔法の森」クリストファー・ミルン1977年 石井桃子 訳 岩波書店
子供の頃家にあった写真左の本は別の図書館で見つけましたがコロナウィルスの関係で臨時閉館中のため借りられませんでしたが、初版1962年の本ですが今でも新品が買えます。
ともあれ「クマのプーさん プー横町にたった家」50年越しに完読しました。
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