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「来た時よりも美しく 残すものは感謝のみ」とはボーイスカウト活動の創始者「ベーデンパウエル」の「自分が最初に見た時よりも、世界をいい場所にすべく努力しよう」という言葉が元になっていると聞いていた。とりあえず登山道のゴミ一つ拾うだけでもほんのちょっといい場所に近づくのかな、と背中を押してくれる良い言葉だと思っていました。まあ、私の場合小屋周辺のゴミ集めをしたのは、ごく個人的に「ゴミを眺めながらビールを飲んでも美味くない」からですが。
最近、訳あってこの張り紙の文言を変えたのですが、その折この言葉についてネットで調べたところ、「ベーデンパウエルのラストメッセージ(遺言)」なるものを発見しました。どうやら、これが元になっているようです。
(以下、ベーデンパウエルの遺言)
スカウト諸君
「ピーターバン」の劇を見たことのある人なら、海賊の首領が死ぬ時には、最後の演説をするひまはないにちがいないと思って、あらかじめその演説をするのを、覚えているであろう。私もそれとおなじで、今すぐ死ぬわけではないが、その日は近いと思うので、君達に別れの言葉をおくりたい。これは、君達への私の最後の言葉になるのだから、よくかみしめて、読んでくれたまえ。
私は、非常に幸せな生涯を送った。それだから、君たち一人一人にも、同じように幸福な人生を、歩んでもらいたいと願っている。
神は、私達を、幸福に暮らし楽しむようにと、この素晴らしい世界を送ってくださったのだと、私は信じている。金持ちになっても、社会的に成功しても、わがままが出来ても、それによって幸福にはなれない。幸福への第一歩は、少年のうちに、健康で強い体をつくっておくことである。そうしておけば大人になった時、世の中の役に立つ人になって、人生を楽しむことが出来る。
自然研究をすると、神が君達の為に、この世界を、美しいものや素晴らしいものに満ち満ちた、楽しいところにおつくりになったことが、よくわかる。現在与えられているものに満足し、それを出来るだけいかしたまえ。ものごとを悲観的に見ないで、何事にも希望を持ってあたりたまえ。
しかし幸福を得る本当の道は、他の人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時よりも、少しでもよくする様に努力し、あとの人に残すことが出来たなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過ごさず、最善を尽くしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことが出来る。幸福に生き、幸福に死ぬために、この考えにしたがって、「そなえよつねに」を忘れず、大人になっても、いつもスカウトの誓いと掟を、堅く守りたまえ。神よ、それをしようとする君達を、お守り下さい。
君達の友ベーデンパウエル・オブ・ギルウェル
(これは1941年1月8日にべ−デンパウエルがなくなった後、彼の書きものの中から発見された)
これを読んだら、なんとも恥ずかしくなってしまった。
(私はボーイスカウトの経験者でも、指導者でもありません、ちょっとお手伝いをしたことはありますが。)
張り紙の文言を変えた訳は
奥秩父「破風山避難小屋」お掃除の話
https://www.yamareco.com/modules/diary/41125-detail-256183
写真中:2021年2月 今年は雪が少なかったですか冬の笹平はいい雰囲気
写真右:2021年11月 薪は沢山ありますが大切に使ってね
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