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ひょんな事から登山計画書に記載のあるルートを外れて歩くことがあると思います。意図せずもあるし意図してもあるし。
仮の前提
携帯電波:谷川岳の西黒尾根は入る。山頂のトキの耳、オキの耳は入る。天神尾根は始点から終点まで終始入らない。
例えば、
谷川岳の西黒尾根から上りオキの耳まで行く。下山も西黒尾根から帰る予定。
オキの耳まで行ってみたら、思いの外疲れてたり、西黒尾根を下るのは難しそうと思ったり、様々な理由で下山を天神尾根に変更することがありえるとおもいます。
疲れた体で天神尾根を下ったら、よろけて滑落してしまった。命に別条はないものの自力では歩けない。不運にも自分が最終下山者で後からは誰も来ない。また、運悪いことに携帯の電波も入らない。したがって救助要請ができない。下山連絡が来ないことから家族が救助要請してくれることを期待してビバークすることにする。
下山連絡がないし帰宅もしてないことから、家族が救助要請を行う。警察やココヘリで捜索を行う。捜索範囲は、まずは主に計画書に記載のあるルートになります。この場合は、西黒尾根から谷川岳の山頂までが重点的に捜索されると思います。計画書外の天神尾根は後回しになると思います。いまココで得られてるサーバーに記録されてる最終地点を救助機関にしらせても、このケースの場合谷川岳の山頂付近になるので、天神尾根に向かってる証拠がありません。
この問題を回避できる可能性は、予定を変更する場合はツイッターやラインで簡単にひと言でいいので、どのように計画変更したかを呟いておく。その場の写真をアップしておく。これで、捜索するべきエリアが格段に的確性が増します。今回のケースで言えば、まずは天神尾根を捜索して、見つからなければ計画書にある西黒尾根を捜索すると言うことになるのではないかと思います。逆かもしれませんが、何れにしても早い段階で天神尾根を捜索することになると思います。
簡単なことですが、予定を変更したらご家族には知らせておいたほうがいいです。捜索範囲を狭めることは早期発見に向けて非常に重要なことです。
早期発見してもらうためには、位置情報の共有もとても大事になります。いまココを起動する。飛行機モードにはしない。十分な容量のモバイルバッテリーを持っていく。可能であれば予備をもう一つ追加して。
谷川岳のように山頂から四方に行けるところでは、下手をすると万太郎山のほうに向かってるかもしれないとか、捜索範囲が無限に広がってしまうことがあるので、計画書を出したからといって安心せずに計画変更の際は必ず連絡をしておきたいものですね。
上記の、携帯のエリア内であるかなど具体的っぽく見えるものは、説明用に仮で書いたものなので、本来のエリアなどとは異なります。
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