辞職

ちょっと話題としては古いのですが、

北方領土ビザなし渡航に同行した国会議員が、
「戦争で島を取り戻すことは云々」という発言をした廉で
辞職勧告決議を提出される羽目に陥っているようです

まあ辞職勧告決議の案を提出するのは勝手だし
構わないとは思いますが
個人的にはセンスが無いというか戦術が無いというか
世論に乗っかって人気取りを図ったけれども詰めが甘すぎというか
そんな感じがします

その理屈を聴くに
なんでも国会議員は憲法を守らなければいけない義務があって（国民は誰でもその義務があると思うが）、
憲法が戦争を禁じているのに
国会議員が戦争を示唆するのは憲法違反で言語道断
ということなんだそうな。

本人は表現の自由が侵害される由々しき事態だから
戦争発言したのは謝罪するけれども
絶対にやめるわけには行かない
のだとか。

国会議員が戦争を示唆したら辞職というなら
某第一大臣（首相ともいう）なんて
「憲法変えたい」「憲法に自衛隊を明記したい」とか公言してます
まずは穏便なところから手を付けて
ゆくゆくは戦争できる国に
憲法を改変しようという野心がありありと見えるわけで、
戦争発言イコール議員辞職だったら
ミスターシンゾーにまず辞職してもらわなければならん

でもそんなことにはなりませんし、変
戦争したいという議員がいたって
そういうのを国民が選んだのなら発言自体は問題ない
もちろん私なら９条を改変しようとか
戦争して島を取り戻そうとかいう人間には
決して投票しませんけど。


そんなことよりなによりも
国会議員が外国（北方領土が外国かどうかという点では諸説あるだろうが、外国が実効支配している土地であることは間違いない）を職務で訪問中に、
酒を飲んで酩酊し
同じく仕事で訪問している団員に
暴言を吐き

女を買いたいとか
俺は国会議員だから不逮捕特権があるとか言って
禁じられた外出を試みるなどの
醜態をさらし
職員に制止されたことに対しても
国会議員の特権意識を丸出しにした発言や行動を取った
そのことが
衆議院の品格を著しく辱め
国際社会における日本の体面を修復不能なほどに棄損した　

とかいう理由で懲罰動議を出すのであれば
さすがに
「表現の自由」とか舐めた言い訳をほざく隙はなかったろうに
と思いましたよ

***

写真は私がつい先日ホームセンターで買ったシャベル
（私はこれを「スコップ」と呼んできましたが、どうやら足で踏んで地面に刺すこういうタイプのヤツは「シャベル」というのが正しいらしい）
庭に埋まってる
木の切り株を掘り起こそうと悪戦苦闘していたら
勝手に辞職してしまいました。

なにも真っ二つに折れなくったって良さそうなものなのに。
己の芯の弱さを恥じて
誰も懲罰動議なんて出してないのに
自ら職を辞した
いさぎの良いヤツ。