先程読了した。
有名な深田久弥の「日本百名山」において、山によっては登山紀行よりも山の歴史や山名についての考察あるいは蘊蓄が書かれている。
そのスタイルが深田久弥の日本百名山の特徴であろう。
楠原氏の当該書籍は、古くからの地名にこだわりを強く持ち続け調査し様々な執筆を続けてきた彼の著述活動の一環である。
不明な事は不明というスタンスで、このような説があるというデータの羅列が多い。
非常に期待外れだが、事実に添えばそうなるのが必然でもある。
白馬岳の箇所ではとても良いことを言ってくれている。
現在のJR大糸線は南北双方から路線が延伸された。昭和七年十一月二十日、同線は信濃森上駅まで延伸され、その途中駅として白馬駅(はくばえき)が開業した。山名はあくまで「代掻き馬」の雪形に対して「白馬」の二文字を当てたものである。明治以降、訓読みの地名を音読化は時代の趨勢だが、少女趣味の「白馬の王子」ではあるまいし、この地名をハクバと読むのは“地名文化の破壊”そのものだろう。
中略
正しい表記、正しい読みが継続されなければ、地名は破壊されるのである。
少なくとも日本百名山を登る登山者には知ってもらいたい。
白馬岳はシロウマダケ、決してハクバダケと読んではいけないことを。
写真1:当該書籍
写真2:私の白馬岳山行での一枚(白馬鑓ヶ岳からの杓子岳と白馬岳)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4472550.html
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