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訳者は同じなので、日本語文体は似ているが個人的には少しガッカリした。
評価は分かれるのだろうが、作者にはグレイト・ブリテンの輝かしい姿、矜持を持ち続けて佇むジェントルマンをもっと書いて貰いたく、このようなテーマで創作的な社会問題提議の作品を望んではいなかった。
解説には以下のように書かれている。
「これまでのどの作品をも超えた鬼気迫る凄みと、逆説的な普遍性をこの小説は獲得している。これも好みによるだろうが、その達成度において、個人的には、現時点でのイシグロの最高傑作だと思う。」
私は「日の名残り」の方が最高傑作だと感じた。
優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも「提供者」だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。2016年、TBSドラマ化。
「私を離さないで」はTBSでドラマ化されたらしい。
https://www.tbs.co.jp/never-let-me-go/story/
この小説はクローン人間達の視線で物語が語られていく。
クローン人間は本人へ将来臓器提供するために作られた人間である。
クローン人間は何度か本人へ臓器提供をして死んでいく運命にあるが、そのクローン人間達が特別な学校や環境で育てられ、次第に自分たちの立場を認識していくストーリーである。
クローン人間が将来作り出されたとき、或いは作り出すべきかという倫理的な問題も孕んだ、一体人間とは何かといった問題提起的小説である。
クローン人間ということへの問題提起そのものは良いのだが、アプローチが長すぎる。冗長だ。あまりにも冗長で有り、クローン人間達の日々の事象や感情の推移、それらの表現がこれだけ沢山本当に必要なのかと感じた。
最後の数十頁で十分で有り、短編として小説が作られた方が締って良い作品になったのではと思う。
とはいえ綾瀬はるかが出て来るというテレビ化された映像はチャンスがあれば観てみたい。
こんばんは、はじめまして😊
私を離さないで、のタイトルに思わずコメントしました。
とても思い入れのある作品です。
私は友人に勧められて小説を読み、その後タイミング良くドラマ化されました。
確かに小説はちょっと表現が長かった印象。
だけど小説であらかじめ丁寧に背景を知っていたおかげで、映像化されたドラマは非常に心に刺さりました。
綾瀬はるかと三浦春馬が美しかった✨
機会があれば、24cさんもぜひ😊
そうですか、心に刺さりましたか!
ドラマ化された映像はAmazonプライムにありましたが、一本一本有料でした。
見てみたいですが…。
ありがとうございました。
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