TJAR終了しました

台風のため山に行けず、TJARにはまった週末でした。
IBUKIで各選手のGPSをチェックし、インスタライブでは選手がゴールするたびに涙腺崩壊。。

ここ数年、TV放送をきっかけに一気に有名になったTJARですが、当初は個人的には「安全登山啓蒙の観点からどうなのよ？よい子はマネしちゃあかんやつやろ」「リアリティショーみたいになっちゃうのも心配」と、あまり肯定的な立場ではありませんでした。それに正直スタート時点で知っている出場選手は、土井選手とか望月選手、竹内選手ぐらいだったのですが、、、いつのまにか、ほぼ全員詳しくなるぐらいのニワカファンとなってしまいました(^^);
　
いや、今でも「よい子はマネしちゃだめ」とは思っていますし、一般人の見物客が増えてマナーが悪くなることを考えると、これ以上有名になってほしくないなーとは思っています。

実は先週立山に行った際、浄土山を回って龍王岳から下りてくる時に、トップを走る土井さんと遭遇したのですけど、もうね、すごいペースなのに始終さわやかな笑顔！寝ずに走ってきて疲れてるだろうに、サポーターや途中応援してる人たちにも挨拶したりしててすごいジェントルマンなんですよ。

初日わずか8時間ちょっとで魚津からここまで来たのにも衝撃でしたが、さらに驚いたのはザックの小ささ！
市野瀬で荷物のデポあるので、全行程の荷物を持っているわけではないけれど、たかが2泊3日の私が背負ってる荷物の半分もないんじゃないかというぐらい。

もちろん、シェルターやヴィヴィーなど装備の軽量化もあるでしょうが、一番の違いは補給かと思いました。昨年から補給のルール変更もありましたしね。
土井さんと言えば柿ピーが有名ですが、それだけでなく、固形の補給食やサプリで乗り切っていたようです。固形食ならストーブやクッカーも不要ですしね。

レース後のインタビューは音声が弱くてあまり聞き取れませんでしたが、昨年のインタビュー（youtube で見れます）ではギアとか食事、サプリについて詳細に説明をしていたかと思うので、今回もそれに準じた装備と食料計画だったのではと思われます。

他の選手のレース後のインタビューでは、「アルファ米を主食に持って行ったけれど食べられなくなって、結局コンビニで買ったお菓子ばかり食べていた」という選手もいて、これじゃあ重りでしかないなと。

確かに、糖質はすぐにエネルギーになるので大切ではあるのだけど、それだけでは長いレースを乗り切ることはできないので、プロテインやアミノ酸などのサプリも必要になってくると思います。

そういえば、一の越で会った望月さんも荷物が小さい印象でした。望月さん、2018年に無補給でトライした時はカップ麺中心でものすごい荷物の量だったと思うので、今回は固形食にしたのかも、と思いました。（レース後のインタビューでは、たしか「カロリーメイト中心にしたけど飽きてしまった」とおっしゃっていたように思います）

トップ勢の選手たちは、概して荷物は軽そうな印象でしたね。きっと、今回の土井さんの快挙で、軽量化や補給について、今後のTJARに大きく変化があるのではないかと予想しています。

自分は朝夕は体が温まる汁もの。行動中の昼食は基本的には食べず、行動食のお菓子なんかを食べることが多く、テン泊装備で初日登り標高キツそうな時だけプロテインバーとかアミノバイタルとか入れるぐらいです。そもそもそこまで追い込むような計画は立てていないので、効いてるのかどうかも不明...

自分の場合は半分観光登山でタイムを競うレースではないので、TJARの選手とは較べるべくもないし、登山のスタイルとか、食の好みは人それぞれなので、正解はないと思いますが、軽量化とか補給の考え方には、学ぶべきことはたくさんあるなーと感じました。

コメント

essan

私も涙腺が緩くなり大変な状態でした。
荷物はちいさいけど
想いは沢山背負ってますよね❗️

enjun

essanさん
今年は特にスタッフのインスタが充実してて、個々の選手の状況がリアルタイムで追えたのもあって入り込みましたよね。昨年はこんなに詳細なライブ実況はなかったのではないでしょうか。（私が知らないだけかも）
ゴールで迎える家族と抱き合うシーンでブワッ。幼いお子さんの「パパー、お帰りー」でブワッ。足を痛めて後ろ向きで歩く姿、日焼けでボロボロ、豆だらけの足、台風の中進む決意、予期せぬハプニングに阻まれブワッ、ブワッ、ブワッ。。。涙腺決壊して大洪水状態でございました。
「逐一、選手の状況やレースに至った経緯や背景なども知りたい」というミーハーな自分がいる一方、エンタメ化してしまうことへの不安も感じています。
選手も家族も一般人ですから、この大会がメジャーになるにしたがって、プライバシー諸々の配慮もしていく必要があるかなと思います。