前人未到の大冒険を成し遂げた、佐々木大輔さん。成功おめでとう!感動しました。見ていて、涙が止まらなくなりました。バックカントリースキーの経験はありませんが、アイスバーンの急斜面でミスすれば命取りになることは、映像からひしひしと伝わってきました。
デナリ南西壁は標高差3000m、最大斜度55°。見るものを圧倒し、容易には人を寄せ付けない。チャレンジは、運も味方に付けないと実現できない。佐々木さんはターゲットを気候の安定する6月前半に設定し、その時を待った。その時が来たかに見えた。スキーを含む20kgの荷重を背負い、ダブルアックスで、カシンリッジの尾根に取り付くも、途中で天候が崩れ、テントでの停滞を余儀なくされる。体感温度は、マイナス40℃。空気も薄く、厳しい環境に忍耐の時が続く。
数日後、天候が回復し、まずはデナリ登頂。挑戦権を手に入れる。チーム3人で滑り始めるも、1人がアイスバーンに足を取られ、数十m滑落して急斜面で停止。仲間の非常事態に、スキーをアイゼンに履き替え、佐々木さんが救出に向かう。仲間の救出には成功するも靭帯損傷で歩くのも、やっとの大怪我を負っていた。その日は、安全な高度まで下げて、テントに避難する。
ここで挑戦は終わったかに見えた。しかし、翌日、天候は更に回復し、願ってもない快晴となる。佐々木さんは、負傷した仲間に付き添い、一旦、下山することを決めたが、負傷した足をテーピングで固定し、応急処置を施した仲間から「一人で下山できるので、挑戦を続けて欲しい」と強く懇願され、挑戦再開を決意する。
登り返して、再び滑り始めるも、簡単には下れない。でかい雪庇に近づかないように、慎重に進むのが仇となり、正規ルートを雪庇の張り出しと勘違いして、ミスコース。危うく崖から落ちる寸前に、ミスコースに気が付き急停止し、難を逃れる。手に汗握る展開が続く。最後に待ち構える、絶壁で幅の狭いアイスバーンの最大の難所をなんとか突破して、安全な雪原に、下り立った時には、心底、ホッとしました。
佐々木さん、曰く
「挑戦というものは、その人がやりたいと思えば開かれている。
後は一歩一歩積み重ねて、受け入れていけるかどうか」
冒険家、植村直己さんが残した言葉は「冒険とは、行きて帰ること」。正に、その通りだと思います。素晴らしい!感動をありがとうございました。
※再放送は、9/6(水)0:10〜。NHKオンデマンドでも閲覧可能です。興味が在る方は是非、御覧ください。
NHK番組紹介:
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170903
過酷な山岳撮影の裏話:
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=11412
佐々木大輔さんのプロフィール(山岳ガイドを務めるGuide BANKEIより):
http://guide-bankei.com/DaisukeSasaki2.html
kickeyさん、情報ありがとうございます
chamchanです。
私も前回の放送で感激した一人です。今回、いよいよ挑戦するのですね。今回の放送は気付いていませんでした。今晩録画してみたいと思います。
chamchanさん、こんばんは。
年の初めの番組で、佐々木大輔さんの偉大なる挑戦を知ってから、ずっと楽しみにしていました。誰も成し遂げたことのない、命懸けの冒険。山を知り、地道なトレーニングを積み、成功する確率を少しでも上げて、無謀とも思える試みを挑戦のレベルまで持ち上げる。後は、運を天に任せて、無心で山の懐に飛び込む。
何が起ころうとも、平常心を保てるか?心の強さを試される。数多くのトラブルを1つづつ乗り越えて、緩斜面に滑り降りたときには、ホッとした。生きて戻ったことに、心からおめでとうと言いたい。
日本人の偉業達成を誇りに思います。49分間に短く編集されていますが、できれば完全ノーカット版も見てみたいなぁ、と思いました。
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