「哀しい哉(かなしいかな) 哀しい哉 また哀しい哉」
空海が、弟子の智泉を若くして失った時に読んだ有名な句である。遣唐使として中国へ渡り、恵果阿闍梨より真言密教の全てを伝授され、日本に持ち帰ったお大師様は当然知っている。悟りを目指すものは、悲しみに囚われてはいけないと、何が起ころうとも、つねに真ん中にいるべきと。それでも、最愛なる弟子を失った悲しみに感情を吐き出さすにはいられなかった。時に数々の業績を残し完全無欠のスーパーマンとして語られる事も多い、お大師様の人間的な優しいの一面が垣間見える。
尊敬してやまないお大師様は、高野山の奥之院から今もこの世を優しく見守り続けて下さっている。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する