以前、「どんなに透湿性に優れているレインウェアても、雨が降っている時はレインウェアの外は<相対湿度>100%(またはそれに近い)なので、レインウェアの内側の湿気は外の<相対湿度>100%に向かっては出て行かないのではないか」と書きましたが、間違いでした。例えばゴアテックスという素材を横切る湿気は、<相対湿度>ではなく、<絶対湿度>すなわち単位体積に含まれる水分の絶対量で決まる、ということです。この2つの湿度の種類ですが、同じ相対湿度でも、体温が高い方が、単位体積に含まれる水分の絶対量が多い、絶対湿度が高い」、ということを意味しています。すなわち雨が降っていても、気温が低ければその絶対湿度は低く、体温に近いレインウェアの内側の方が絶対湿度が高くなる場合がほとんどなので、普通はレインウェアの中の水蒸気が外気に向かって移動する、ということのようです(図1参照)。だから「透湿性の数値は高い方がいい(より蒸れない)」なのだと思います。気温の変動が大きい山の環境で、ある程度透湿性がいい素材のレインウェアが望ましいかと思います(濡れたまま急に冷えると辛い)。ただ何をもって快適とするかは、また別の要素があるかもしれません。また透湿性が高くなればなるほど(たぶん値段も高くなる)、快適性を実感するものなのかは分かりません。山行の種類、登る山の標高や季節の要素もあるかもしれません。今後も勉強したいと思います。間違っていたらご指摘ください。
図1はWikipedia、「湿度」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BF%E5%BA%A6を改変
ゴアテックスにおける湿気の流れについては以下もご参照ください。
https://yamahack.com/2047
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