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先人からの貴重な研究資料も戴き、纏め上げたのが『八王子城精密ルートマップ』だ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4897083621
(作業・調査ミッションに同行戴ければ、箱無し版は無料進呈している)
八王子城は良く「未完成のうちに落城した」と言われるが、周辺を調べるうちに、
「何でこんな所まで手を入れているのか?」
と疑問に思うほど、広範囲に、そして大規模な構築跡が各所に見られる。
今編集しているのが、ルートマップの10倍近い面積をカバーする、仮称、
『八王子城ほぼ総縄張りマップ』だ。
(添付画像は元は横1536だが、1280に強制縮小されている。実寸は4倍、文字読解レベルの解像度では8倍になる)
高尾山から相模湖東部までをカバーし、予定縮尺は1万分の1と、山地図としては精密な部類になるが、山城の地図としてはかなり厳しいサイズである(ルートマップは1/3750)。
厳密な総縄張りでは、北側は戸倉城や今熊山(城)などの出城まで入るが、現時点ではそこまで拡張していない。
一般のハイカーにも分かりやすく説明すると、高尾山の山頂や小仏城山、景信山は八王子城の出城であり、それらを尾根道や中腹道などの巻き道を整備した跡がそのままハイキングコースの元になっている。
道が尾根の中央からずれて通っていたり(突然反対側にクランクする事もある)、谷のように掘ってあったり、鞍部のはずなのに平坦になっていたりするのは、ほぼ全て戦国時代の北条氏による造築と思って間違い無い。
これらを見分ける目を養うと、山歩きが数倍面白くなる事は保証する。
総縄張りマップの出版予定は決まっていないが、先に景信山周辺(中央の赤い囲み)だけ現地で販売する予定にはなっている。
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