2ちゃんねるのニュース速報板を見てたら、またまた中高年登山者が激しく叩かれております。
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1280720565/
みんなひどいこと言うなあ。いや、これ見てると、われらがヤマレコは平和だと思う。みんな紳士淑女の集まりで、結構毛だらけ猫灰だらけ(以下省略)。つくづくそう感じる今日この頃であります。
しかし、彼らのわれわれ中高年に対する恨みつらみも、皆目わからんでもないところもある。
根底にあるのは「不公平感」なのですね。この十数年、就職やら職場やらで「貧乏くじ」をひかされてきた・・・その原因はわれわれ中高年にある、というわけです。われわれが「既得権益」を守るために、下の世代をさまざまに「排除」してきた、「貧乏くじ」を押しつけてきた・・・。それは確かにそうであるわけで。
実際この私だって、会社勤めをしている時には「正社員をこれ以上増やさず、契約社員を増やしていく」という会社の方針に唯々諾々として従っていたし(現在の正社員であるわれわれの待遇を守るために!)、今は吹けば飛ぶような零細貧乏会社(のようなもの)を友だちと共同経営しているのだけれども、たった二人しかいない若い従業員をやっぱり「搾取」していることにちがいはないし(今ある生活を維持するために!会社を存続させるために!)。
さらに、ついでに言えば、私にしても、ひとつ上の世代の人たちに対して、「先輩方はよかったですよね」という思いがある。高度成長の絶頂期に社会人になって、日本経済のいちばんいい時代(ジャパン・アズ・ナンバーワン!)に社会人としていちばん脂ののった時期を過して、その後バブルを経て、現在の大不況期が訪れるギリギリ手前で定年を迎え、無事年金生活に入った彼らに対して。「うまいこと、逃げ切りましたね。先輩」という思いが。
しかるに今の20代〜40代の人たちが、われわれ中高年世代に対して感じている恨みつらみは、これの比ではなかろう。だから、お気楽に山登りなんかしてるわれわれが、ちょっと遭難したりすると、ここぞとばかりに叩かれる。「お前らはいいよな〜。山登りできる金と暇があって。勝手に山で死ね!」とまで言われてしまう。なんだか鬱々とした世の中になってしまったものだ。
でもね。「死ね!」はあんまりだ。そこまで言うことないと思うよ。恨みつらみはあっても、もうちょっと穏やかにおちょくってほしい。その点、少し前に2ちゃんねるの「登山・キャンプ板」でみた次の書き込みは秀逸だった。中高年登山者をおちょくる書き込みとしては。センスと教養があります。
「分け入っても 分け入っても 爺と婆」
座布団5枚!
どうも中高年とか山ガールで十羽一唐揚げ、じゃなかった、
十把一絡(じゅっぱひとからげ、こういうふうに書くのですね。熟語の字を検索しちゃいました )
はともかく、
十把一絡にするのはどうなんだろう?と常々思っていて、
だから○○○はダメなんだ!と言われると
そうなんじゃろうか?
と、考えてしまします。
まあ、総合的に見て山で中高年が多いのは事実でしょうが、「死ね」はないですね。
それって、インテリを全て悪とみなして殺してしまったポルポトと同じ発想ではありませんか。怖いですね。
匿名性が高ければ、誹謗、中傷、ガセが増えるのはしょうがないですね。
そんな書き込みには一々反応せずにスルーした方が良いと思います。
でも、2chにはそんなゴミ情報の中にも、情報通の書き込みがあるので、私もよくチェックしています。
>bokemonさん
そうそう。私も同感。
十羽一唐揚げはあきまへんな。
中高年登山者だって、若年登山者だって、山ガールだって、人それぞれでありますゆえに。
>MATSUさん
おっしゃる通りですね。
ネットは、場所によっては鬱屈した気持の掃溜みたいになってますものね。でも、たまにいい感じで議論が展開されていることもありますから、誰でも何でも(ひどいことでも)自由に書き込めることは基本的にいいことなんでしょうね。
私はまだ20歳代の若輩者ですが、世代間対立や中高年世代への羨望嫉妬の声を周囲で聞くことは殆どありません。逆に、そのような言説には、「みんな社会が悪いんだぁ〜!」という言い訳と同様の格好悪さを感じます。
匿名掲示板では普段口に出しては言えないような内心の声も書けますが、ノイジーマイノリティ(うるさい少数派)が幅を利かせるとネット世論を読み誤ります。
(※ノイジーマイノリティの点ではマスコミにも同様の問題がありますが。)
それよりも感じるのは、今が非常に「不寛容の時代」だということです。数十年前の映像に会社の人も学生も双方煙草を吸いながら就職面接をやっている場面がありましたが、今では考えられないでしょう。ヤクザ映画やエロいシーンを地上波で見ることは無くなりました。最近の公園では野球禁止です。「もう遅いから早く帰りなさい」と子供に声をかけたら通報される世の中です。昔は普通に使っていた言葉が今は「差別語」です。「マナーからルールへ」というポスターが貼られています。
山でも、この息苦しい不寛容の空気が押し寄せつつあるのでしょう。
>narodnikiさん
コメントありがとうございます。
確かに現代は「不寛容の時代」だといえますね。
他人に厳しく、自分に甘い・・・といいましょうか。
学校のグラウンドの部活の声までも、近隣住民からクレームがはいるらしいですね・・・。
あと、遠足なんかで電車に小学生が乗ってくることがありますが、最近はみな不気味なほど静かにしていますね。「公衆道徳」を教え込むのも悪いことではないのでしょうけど、子どもは元気に騒ぐのが「仕事」だと思いますがねえ・・・。
世代間格差の事は仕方ないですよ。
政治が悪いから。
それに2ちゃんねるは・・・・
匿名性で何でも言えるから
殺害予告以外は無視して良いですよ。
確かに、今は中高年の登山者は多いですね。
ですから、確率的にも
中高年の遭難者が多いのも仕方の無いことです。
登山者の割合で若者が多かったら
絶対に、若者の無茶な登山で遭難者増えますよ。
報道のやり方にも問題がありますよね。
とにかく山での事故は
批判しても無かったことにはならない。
反面教師として、受け入れ、理解し
他の人に教える事こそが
これからの登山者達の利益になるとおもいます。
>raichouさん
コメントありがとうございます。
「他の人に教える」というのも大事ですね。
「教える」ほどの経験も力もありませんが、私も初心者の人とちょいちょい一緒に登る機会があるので、「うるさいオヤジ」になって、安全登山を啓蒙しようかな。。。と。
ただその前に、まず私が遭難しないよう気をつけなければ。(笑)
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