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以前は「山旅ロガー」を使ってましたが、最近はもっぱらヤマレコアプリです。地形図とルートをDLしてあるので便利ですね。念の為、2台のスマフォでログ取りしていますが、記録を見ると値に結構な差が・・・
最初、機種によるGPS精度の差かと思いましたが、それ以外の要因もあるように思えてきました。
画像1は5月下旬に歩いた牛ノ寝通り。2台とも機内モードでログ取りをしていて、上がASUS_X00TDB、下がTORQUE G4
画像2は先週歩いた湘南エリア。上がTORQUE G4、下がASUS_X00TDBです。SIMの入っていないASUSはモバイルルータで通信可能にしています。
距離が長くなり、かつ累積標高差が大きい方のログに共通するのが、行動中にルート確認のために使っていたスマフォのデータだったことです。
ひょっとしたら、要因のひとつとして考えられるのが、「ザックやポケットから出して確認し、再び仕舞う」という操作です。わずか数十センチですが、何度も繰り返せばそれなりに上下の累積になるんじゃないかと。
同じルートを歩いているのに、人によって違いが出てくるのはこんな些細なことかもしれませんね。
GPS衛星からの信号を元に割り出される位置情報には数十mの誤差があり、それを色々な方法で補正しているようです。こちら↓のkapibaraさんの日記への55akiraさんのコメントが参考になります。
https://www.yamareco.com/modules/diary/35638-detail-271529
また、スマートフォンの機種によって精度にばらつきがあります。keizi666さん(GeoGraphicaの製作者)のヤマノートが参考になります。
https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=1749
機種による精度や補正のズレ、およびアプリが記録するタイミングによるズレの影響が大きいと思います。
過去に何度かHuawai製androidスマホP20 LiteとApple iPhone5Sとの両方を使って同じ登山記録を取ったことがありますが、ずっと古いiPhone5Sの方が概して精度が良く、地図に描かれる軌跡も滑らかでした。
精度が悪くて軌跡がギザギザ気味になればその分距離も増しますから、その蓄積が大きな差となって現れるのではないかと。(私はGPSに関しては素人なので、間違っていたらすいません。どなたかご指摘ください。)
追記
greenriverさんもGPSに関する日記を投稿されています。
https://www.yamareco.com/modules/diary/303466-detail-271507
GPSに興味がある方が多数いらっしゃるようですね。
こんばんは。コメントありがとうございます。
GPSの精度は数十mの誤差があるのですね。更にスマフォの機種による精度の差があればなおさらです。
自分はそこまで精度を気にはしていないのですが、ログ上の歩行距離はマイレージで積み上がってステージに反映するので、できればより正しい距離を記録できればと思った次第です。
気にしてもしょうがないですね。
GPSネタ、昨日今日と日記があがったおかげで、ログに関するモヤモヤが晴れました。
一般的にGPSというのは米空軍が運用する軍民共用システムの固有名詞(本来は衛星測位システム)で高度20000Kmの6つの軌道面に31機の衛星で構成されています。
衛星測位には天空に4つ以上の衛星が必要で、なるべく離れた場所にありかつ中仰角以上にないと精度が落ちてしまいます。
このため、山では谷や樹林で電波が遮られてしまい、認識出来る衛星の数がグンと減るため精度が出なかったり、ロストしてしまったりします。
民生に開放されているGPSは信号が脆弱で、たとえ見通しが良い稜線に出たとしてもmelonpanさんが書かれているように数m〜数10mの誤差が生じます。
ちなみに、日本の測位衛星「みちびき」は衛星数が足りていないのでいまのところ、「みちびき」だけでは測位できず、GPSの補間機としてしか機能してないはずです。(あくまでも無料で一般開放されている機能についてです)
ミドルクラス以下ののスマホや、GPSウォッチで「みちびき」対応となっているのは「みちびき」をGPSとして認識できるという場合がほとんどだと思います。
ミドルクラス以上でも型の古いスマホはGPSのみの対応ですが、新型のミドルクラス以上のスマホは全世界測位システム(GNSS)に対応していてGPS以外の測位衛星、みちびき(日本)、GLONASS(ロシア)、北斗(中国)、Glileo(欧州)、IRNSS(インド)も使って精度向上がはかられています(たいていは3から4カ国の衛星のみカバーでGPS、みちびき、GLONASS、北斗かな)
GNSSになると、狭い天空でも衛星の数が確保できる確率が高くなるので、山でのロスト率も下がり精度もかなり向上します。
更に精度が必要な場合は航空機などで使われている多周波GNSS受信対応が必要となります。
多周波GNSS受信対応している機器で知っているのはCOROS VERTEX2というGPSウォッチのみで400mのトラックを10周程度走っても同じ点をプロットしていました(山でもログが飛んだことはないです)。
ちなみに、あくまでもこれは受信機の話しなのでアプリケーションによって補正の仕方等が異なるので精度も異なってくると思います。
長くなってしまい申し訳ありませんでした
こんにちは。
測位システムについての詳細な解説、ありがとうございます。
やはりスマフォですと、それなりの位置精度しかないんですね。
補正のアルゴリズムもありますし、精度を求めるとなると多周波GNSS受信対応しかなさそうですね。
勉強になりました。
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