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「泳ぎ上手は川で死ぬ」ということわざがあります。もしかしますと「登り上手は山で死ぬ」もあるのかもしれないと思い、データを調べてみました。
添付の画像ファイルはその調査結果です。交通事故に比べての登山の死亡の危険度は、登山者全体では1.2倍とさほどではありませんでしたが、登山者団体のそれは7倍もありました。7倍も危険でした。「登り上手は山で死ぬ」を自分自身への戒めの言葉にしたいと思います。そのような訳で、あまり上達するのも考えものかと思います。
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以下はインターネット検索のための文字ですので画像と同じ内容です。
登山事故者数の実績
分 類 何人に一人に起こったことか(年間) "交通事故死と
比べた危険度" 元データ(年間) 情報の時期 出 典
事 故 死 亡 事故者数 死亡者数 全体の総数
登山者(3団体) 145 3,729 7倍死亡 1,077 42 156,600 2019年 "3団体は日山協、労山、jRO。
元データは日本山岳・スポーツクライミング協会の第16回山岳遭難事故調査報告書より。
https://www.jma-sangaku.or.jp/sangaku/?ca=24
https://www.jma-sangaku.or.jp/information/up_img/files/1907019_16thinvestiport.pdf
登山者(全体) 2,077 21,812 1.2倍死亡 3,129 298 6,500,000 "2018年
と
2017年" "遭難者数、死者数は警察庁のWebサイトの平成30年における山岳遭難の概況(統計データ)より。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/sounan.html
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/safetylife/chiiki/H30sangakusounan_date.xlsx
登山者数は公益財団法人日本生産性本部,レジャー白書2017より。"
"<参考>
交通事故" 178 25,555 (ベース) 460,715 3,215 82,158,428 2019年 "交通事故負傷者数、死者数は
警察庁のWebサイトの令和元年の年報より。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/toukeihyo.html
免許保有者数は警察庁のWebサイト令和元年の運転免許統計より。
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo.html
https://www.npa.go.jp/publications/statistics/koutsuu/menkyo/r01/r01_main.pdf
前々からそうだと思ってました。
何故なら上級者程危険の多い山に登る事が多いのですから当然かなと。
経験を充分に積み、天候や行程を充分に調べ、装備を充分に揃え、慎重に行動したとしても或る一定レベル以上の山(特に雪山)は相応の確率で遭難するものだと思っています。
その様な山には人は踏み込むべきでは無いと思っています。
でもその様な方々の恐らく半数程度は其処に命を懸ける価値が有ると考えているのでしょうね。
zeseaさん、コメントありがとうございます。多くの皆様がうすうすと感じている危険度をデータで示すことができたと思っています。たとえ上級者程危険の多い山に登る事が多くても技能・技術を磨いているから安全、とはいえないことが残念ですね。
自動車事故と同様で、出かければ出かけるほど事故率が上がるんでしょうね。
最近で記憶にあるのは谷口ケイさんとか。
chan-reiさん、コメントありがとうございます。その方が著者の一人です。好適なデータはみかけませんが、出かければ出かけるほど事故率が上がるであろう側面もきっとあると思います。
興味深い着眼点だと思います。
ただし、登山回数と、行き先を把握しなければ、正確な分析がしきれないようにも思います。
masatossanさん、コメントありがとうございます。今回の目的に対してはこれくらいのデータでも十分だと思いますが、登山回数と、行き先を把握すれば精度は上がると思います。
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