俳句の技法の話し。
二物衝撃
取り合わせともいい、季語+それ以外 で構成されます
おいらは幻想的な季語によく二物衝撃を使います
神の旅、花は葉に、鳥雲に、穴惑い、〇〇忌とかです
稲つるび今日はポイント5倍day ほの香
震災忌未だに持たぬスマートフォン ほの香
ラーメンにこの際ラー油夏の雲 ほの香
季語とそれ以外の距離感と親近感が重要です。
余り合わない気がしますが如何でしょう
ラーメンにこの際ラー油春の雲
ラーメンにこの際ラー油秋の雲
ラーメンにこの際ラー油初夏の雲
その他の方を変えてみました
ラーメンの底に店名夏の雲
ラーメンに海の蒼あり夏の雲
ラーメンは矢張り割り箸夏の雲
原句です(;^_^A
ラーメンにこの際ラー油夏の雲 ほの香
さて歳時記にこんな二物衝撃の句があります。
少年の見遣るは少女鳥雲に 中村草田男
歳時記に載るっていうことは、その季語を良く掴んでいる代表句ですが
少年の見遣るは少女←(その他)二物衝撃(季語)→鳥雲に
少年が少女を見ていた、、というなんか懐かしさは感じるが、ただそれだけで
2年前に読んだときは意味がさっぱり分からなかったですが、、
ここでいう少年とは作者自身を意味するのかと。。
・・とすれば
少年の見遣るは少女鳥雲に 中村草田男
(自身の初恋の人を今思い起こしている)
という解釈をしてみました
俳句に謎解きは厳禁?ですが
多くの人が解る謎は=唯の省略=なので余り感動がない
二物衝撃に関しては、解るかわからないかの微妙さが詠み手の見せ所なのかもですね
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