【中日新聞:平成22年7月31日】
全身の筋肉の萎縮(いしゅく)が進む病気を抱える中岡亜希さん(33)=京都府宇治市=が29日、仲間と車いすで富士山登頂に成功した。30日に県庁を訪れ、大村慎一副知事に「とても幸せな経験だった。障害者もあきらめず何でも挑戦できることが伝われば」と報告した。 (広瀬和実)
中岡さんは日本航空国際線の客室乗務員だった8年前、100万人に2〜3人がかかる「遠位型ミオパチー」を発症。指先や足先から次第に筋肉が萎縮する進行性の病気で、中岡さんは自力で立つことができず、車いす生活を送る。
闘病生活を続けながら2008年11月、患者支援団体を設立。病気が進行する中、患者の置かれた実情を知ってもらおうと講演活動などで全国を飛び回っている。
今回、障害があってもあきらめず挑戦できることを伝えようと、仲間や子どもたち計20人余りと富士登山に挑戦した。
28日午前9時に富士宮口5合目を出発し、9合目の山小屋に宿泊。翌日午前1時半から頂上を目指し、同日午前3時半、無事に頂上へ到着した。
災害救助にも使うフランス製の軽量で丈夫な車いすに中岡さんを固定。車いすに結びつけたロープを仲間たちが引っ張りながら頂上を目指した。9合目までは順調だったが、29日は荒天で、頂上付近は嵐のようだったという。
中岡さんは「自然はとても厳しかったが、みんな心一つに頂上を目指そうという思いだった。頂上へ着いた時は感無量でした」と、仲間の協力で達成した行程を振り返った。御来光ははかなわなかったが、「病気を治して、また来いということですね」と前向きにとらえる。
川勝平太知事は公務で不在だったが、中岡さんに電話で労をねぎらったという。
一行が宿泊した9合目の山小屋は、川勝知事が8月7,8日の富士登山で利用する予定。中岡さんらは知事あてに手作りの贈り物を預けてきたという。「中身は秘密です。最後まであきらめず一歩一歩楽しんで登ってほしい」とアドバイスを送った。
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車椅子をずっとひっぱって行った方には敬意を表したい。
ただ、車椅子に固定され引っ張られることが挑戦というのが悲しい。
なんですかこれ
福祉の現状を風刺するための富士登山ですか?
なんでわざわざつらい車いすで行ったのでしょう…
交代で背負った方が楽なような??
たぶん、ご本人も引っ張られて振動が直に伝わる椅子に座り続けるより、背負われた方が楽だったように思うのですが。
何かそこにはこだわりがあったのでしょうね…。
ですね。
担架や御輿で登った方が、本人も周りも楽ですよね。
そういう意味で、立派な『挑戦』なんでしょう。
登山というよりは、プロパガンダ的なので、「現状を訴えたり、挑戦できることを知らしめる」という点で目的に合致した行為だし、達成&無事下山はパーティとしても立派だと思います。
元客室乗務員とのこと、美貌や聡明さは真似できなくても、前向きな姿勢は見習いたいと思います
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