【日テレ記者ら2人、秩父ヘリ墜落事故現場で遭難 心肺停止】
8月1日10時29分配信 産経新聞
埼玉県秩父市大滝の山中で発生した県防災ヘリコプターの墜落事故現場付近で、事故現場を取材中だった日本テレビ報道局記者、北優路さん(30)=さいたま市浦和区=と、カメラマンの川上順さん(43)=東京都江東区=が遭難し、1日午前9時10分ごろ、心肺停止の状態で見つかった。
県警秩父署などによると、ヘリコプターの墜落事故現場から下流へ約1.5キロ離れた沢で、県警山岳救助隊員が2人を発見。約50メートル離れた場所にあったリュックサックから北さんと川上さんの免許証なども見つかった。
2人は7月31日午前6地半ごろ、県防災ヘリ墜落事故現場を取材するため、日本山岳ガイド協会の男性ガイド(33)とともに秩父市大滝の林道から入山。墜落事故現場に向かったが、ガイドが「水が冷たく、2人の服装が軽装で近づけない」と判断し、午前10時前にいったん引き返していた。
しかし、2人はその後、ガイドに「ちょっと黒岩尾根の写真を撮ってくる」と言い残し、2人だけで再び入山。2人は沢登り用の靴を履き、業務用無線を所持していたものの、着衣はTシャツとジャージーの軽装だったという。
ガイドは2人に「午後2時ごろまでに戻ってきた方がいい」と伝えていたが、2人は下山予定の午後6時を過ぎても戻らず、日本テレビが午後11時ごろ、県警秩父署に救助を要請、1日早朝から県警ヘリや山岳救助隊が捜索していた。
墜落事故現場は険しい山岳地帯で、県警は墜落事故発生後、報道機関に対し、「3次災害を防ぐため、極力山には入らないでほしい」と求めていた。
【日テレ記者ら2人遭難、死亡=ヘリ墜落現場近くで―埼玉・秩父】
8月1日15時59分配信 時事通信
1日午前9時10分ごろ、埼玉県秩父市大滝ブドウ沢のヘリ墜落現場から下流2〜3キロの沢付近で、日本テレビ社員の記者北優路さん(30)とカメラマン川上順さん(43)が倒れているのを県警山岳救助隊員が発見した。2人は心肺停止の状態で、病院に運ばれたが死亡が確認された。
県警秩父署によると、2人は31日午前6時半ごろ、乗員5人が死亡した防災ヘリの墜落現場を取材するためガイドと一緒に入山。現場近くまで行った時点で、ガイドが「2人の服装が軽装だ」と判断して引き返し、午前10時前に登山口に戻った。しかし、間もなく2人は「写真を撮ってくる」と言い残し、以前入ったことのある尾根を目指し、2人だけで再び入山したという。
発見時、2人は半袖シャツにジャージー姿で、下半身が沢の水に漬かっていた。免許証などが入ったリュック一つが約50メートル下流で見つかった。
近くで待っていた車の運転手が、午後6時になっても2人が戻らないため日本テレビに連絡。同社が午後11時ごろ、秩父署に「ヘリの墜落事故取材に出た2人が戻ってこない」と救助を要請した。
現場は険しい山岳地帯で、県警は報道機関に対し、現場取材を極力控えるよう求めていた。
【日テレ取材班遭難 軽装入山に「まさに自殺行為」】
8月1日17時28分配信 産経新聞
「素人だけで行くような場所ではない。まさに自殺行為だ」。埼玉県秩父市の山中で発生した県防災ヘリコプターの墜落事故現場を取材中の日本テレビ記者、北優路さん(30)=さいたま市浦和区=と、同カメラマン、川上順さん(43)=東京都江東区=の2人が遭難し死亡した事故で、周辺などで約20年にわたり山岳ガイドを続ける男性(44)は、軽装で山に挑む危険を指摘した。
男性によると、2人が見つかった場所の周辺は、この時期でも川の水温は5〜6度程度だという。「長時間水に漬かると低体温症になり、体が動かなくなる。防水加工をほどこした装備が必要になる」
Tシャツとジャージー姿だった2人の発見現場は、墜落現場まで4〜5キロ離れた川の岩場地帯で、近くの登山道からも約500メートル離れている。男性は、上流の墜落現場へ向かうためには、ロープなど沢登り用の十分な装備が必要だと指摘。「2人はとにかく軽装だ」と絶句する。
県警によると、死亡した2人と日本山岳協会の男性ガイド(33)の3人は7月31日午前6時半ごろ、ヘリ墜落現場から直線距離で約5キロ離れた駐車場に車を止め、林道を約1.5キロ歩いて現場へと向かった。林道近くの川の様子を見た男性ガイドは「危険だから引き返そう」と2人に入山の自粛を求め、一度は3人で駐車場付近まで下山したが、2人は「写真を撮ってくる」などと言い残して再び入山したという。
山岳ガイドの男性は「同行してたガイドも危険は熟知していたはず。なのになぜ2人から離れてしまったのか」と首をかしげる。
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今日のバンキシャ!で、川上氏は山岳取材のヴェテランと紹介していたが、沢登のヴェテランではなかったようだ。
「尾根に行く」といって引き返したようだが、記者の性分として事故現場に行くつもりで嘘をついたのだろう。
日テレ本社の「取材は一日限り」という指示も影響しているのかもしれない。
そもそも報道のみの技術と知識をそなえたヴェテラン
なのかもしれません
警察が入るなと言っているのに、入っていくのがいかにもマスコミらしいですね。挙げ句県警に救助要請。
渡航禁止の国で誘拐される若者のようです。
今回は、あまりご冥福も祈られていない様子。
見たい知りたいって視聴者も加害者ですね。
先日の事故現場のブドウ沢は、ネットにもたくさん写真が公開されているので、行かなくてもおおよその状況は分かります。沢登り未経験の私でも行ってみたくなりました。しかし、この近辺は、昔からかなりの方が亡くなっているように聞いています。沢登りをされる方は、一般の登山者よりも技術や経験が豊富な方だと思うので、
(今回のNTVの方はそうではないようですが)、
沢に落ちただけで低体温症で死ぬものなのでしょうか?
何か他の要因があるような気がします。
訪れる人が多い分、死人の数も比例してるだけなんでしょうか?
たぶん、ここに行ってみないと分からない何かがあるのでしょうね。。。。
narodnikiさん こんにちは。
詳しいことは まだわからないので 亡くなった方に
鞭を打つのはためらいますが どうしてそんなかっこで
沢に入ったのか聞きたいです。もう「自己責任」とか
山の常識以前いや「ガイド」も「県警」も止めている
ところに入るのは「社会人」としてどうかな?と
思いました。Tシャツで水温5〜6度の水に長時間
濡れるとどうなるか・・・マスコミなら なおさら
「トムラウシ」から学んでるはずですが・・・
私が注目してるのは これを日テレがどう総括するのか
自らの責任を認めて謝罪するのか?
一番の被害者は「止めた山岳ガイドさん」でしょうね
なぜ 「身体を張って止めなかったのか」などの
責任転嫁・論点のすり替えをするようでは
だめですね
『真相報道バンキシャ!』の記者だったようです。
ガイドは二人が山に引き返す際、同行を申し出たが辞退され、「午後2時までに戻るのが山の安全の基本」と伝えたと毎日新聞にあります。
「尾根に行く」と言って沢で死亡していたわけですから、ガイドが責められることはないでしょう。
私は18℃の水風呂にも気合を入れて少しずつでないと入れません。
今週末の『バンキシャ!』で特集を組んでほしいですね。
この件は、登山を楽しむために行ったのではなく、業務として行っています。
その場合でも、山へ入るかぎり登山の鉄則に制限されるはず。それが、効かない立場で山へ入るというケースで他に何があるか、と考えると、日程消化が最大の使命のツアー登山のガイドかもしれません。
第一次遭難いらいの現場は、当事者の証言などから、支流のブドウ沢ではなく、滝川と判明しています。
一次遭難は、私が2年前の日記で報告した、通称、「冷たいお風呂」と思われます。ここまで早い人でも、5時間、普通は7時間かかります。
三次遭難は、はるか下流で起こっています。滝川は下部も滝が連続します。釣り人が使う踏み跡で沢へ入った場合も、そこから事故現場までは滝が連続します。
2時間で50ミリ近い強い雨があり、以後、半日ぐらいは増水していた様子です。ザイル、その他を持たなかったため、巻き道がないところでは、懸垂もできず、時間を食う。巻き道のない場所で往生した。そこへ、増水、逃げ出せず溺死という状況が想定されます。
2人がいっしょだったことから、流された距離はきわめて短いと思います。ということは、増水もほどほどであり、いくつかの滝の一番、滝つぼにとどまりやすい場所で事故があったか、流れついたのではないでしょうか。どちらかがおぼれ、もう一人が助けに入水した場合や、水流を渡るために2人で支えあって入り、流された場合なども、想定されます。
南関東では、真夏の沢水の温度は10度を下回ることはありません。雪国の雪渓をもつ沢の水温とは違います。
動けずビバークという場合、着衣が水切れの悪い普段着で、しかも着替えやツエルトがなければ、体力を回復できません。
それと、泳ぎや足場が深い位置にあるヘツリでは、体力を次第に消耗します。こうして、上半身もたえず濡れるような状態は、長くは続けられません。
テレビ局はカメラマンについては山の経験者という発表をしています。が、情報がいくらでも入手できるこの沢に、発表された程度の用意で入り、1度目はガイドがたぶんあきれてしまい、2度目はそれこそ神風登山だったのようです。ですから、総合的に判断して、かなりアンバランスな技量と経験だったように想像されます。
沢についても、ほとんど経験がないか、自前でとりくんだことは、なかったと思われます。
一次事故いらいのこれまでの情報からだけでも、普通ならば現場についてのかなりの想像力がはたらくはずのところです。そこから用意も想像できる。
へりの現場を尾根から見えるというが、あそこは見えないし、そもそも尾根なら近づけるという「判断」は、地形も地図も念頭にない、それだけの経験だったのではないかと思います。
今回のガイドは、危険をはっきり感じて打ち切ったのだと思います。
それだけの様子や行動状況、そして装備の不備が、2人にはあったのでしょう。
それでも再度、行くという2人にガイドが同行を申し出たのだとしたら、そこまで思いやるのは、かなりしっかりした方と思います。1度目で危険性をかなり感じていたのはまちがいないです。
行くのを許可したTV局の責任はまぬかれないでしょう。
日テレ自身が出した「報告書」がネットで見れますが、軽装と言われた記者の服装に関しては「ガイドの指示のよる」「雨具も携帯していた」と記載されています。「危険の為入山禁止」と当時発令されていたのを無視して入山した事に関しては全く触れていません。
雲仙の教訓を全く生かす気がないという事は確かみたいですね。
1年後に報告書が出ていたのですね。読んでみましたが、内容が薄過ぎですね。
当事者が死亡しているのでやむを得ない面もありますが。
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