小学校の頃など定期的に防災訓練をやって、「○分かかりました。遅いです。」と叱られたり、「押さない、走らない、喋らない(又は押さない、駆けない、喋らない)」と教えられたりしたものだ。
しかし、東京は関東大震災のイメージが先行しているものの、その後大損害をもたらした地震が起きていないこともあって、危機意識はさほど高くないようだ。防災については石原都知事がずっと訴えていることだが、都民一人一人までは十分浸透していないように感じる。
私の職場でも防災訓練は定期的にあるのだが、各部署から代表を1名出すだけ。それでも実際起きた時に訓練同様にやるのならよいが、各部署2列縦隊になって待避することもなく、皆てんでんばらばらに避難して階段が渋滞。
近くの公園に避難するも近くの企業等からも避難者が押し寄せる中、各社・各部署の集合場所を決めていないため散り散り。もちろん点呼で安否確認など取りようがない。
そして、避難したはよいが、その後の指示が全くないので周囲の動きや声に頼ることとなる。その中で「建物にもう入れる」、「まだ入れない」、「今日は解散(だといいなあ)」等々いろいろと噂やデマが飛び交い、人が動くので我々も動くべきか動かざるべきかその度に迷う。こういう時は下手に動かない方がよいが。
一部、ヘルメットを着けて集団で行動している所があったが、我が職場にヘルメットなど無い。このような状況で今後南関東が主たる被災地となる地震が起きた場合、一体どうなるのだろうかと思うと、そら恐ろしい気持ちになる。
地震発生時東京のオフィス街にいた人は、怪我をしたり財産を失ったりしなかっただけで、自分もまた被災者なのだと認識する必要があるだろうと思いつつ、電車で午前2時前に帰宅したのだった。
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