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今回物申したい一つ目が、西穂高岳直下の急斜面の事例である。
ちょうど下山のパーティが下りるのに難儀をしているところであった。その中には岩に背を向けてほとんど尻をつけるくらいの感じでズリズリ降りてきている人もおり、むむむ、といった感じだったのだが、それは今回の主題ではない。問題は我々の後続グループである。
急斜面で確かな足場を確保できる所の少ない岩場と来れば、当然どこで擦れ違うかというのを考えないといけないわけだが、後続グループが後ろを詰めてきて、下山者が急斜面を降りた後に独標方面へ抜ける道を塞いでしまったのである。
それでいて「上る人を先に行かせた方が良いんじゃないか」と言い合っている始末。上る人を行かせる前に下ってきた人を捌かせないと駄目だろうが。
私は下山者に譲るためにガレている所に降りていたのだが、後続グループに動く気配が全く無いので、さらにそこも退いて若干危険ではあるが迂回できるスペースを作った。
結果として人が捌けて、また事故も起こらず何よりだったが、山行の安全のためには自分のグループに気を配るだけでなく、時には他の山行者・集団にも声を掛ける必要があるなと勉強・反省した次第である。
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