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くっきりと冬の鈴鹿が見えた。
竜と藤原に雪がついているのが名古屋からでもわかる。
やっと冬がきた、今年の冬はくるのが遅くてよかった。
そう思った。
今日の名古屋からの鈴鹿 (望遠200mm)左：鎌〜御在所〜釈迦
中：竜〜藤原〜その左奥はもしかして見えない御池
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昨年11/25(水)昼前に今からこれるかと呼び出された。
昼ごはんを食べて昼寝してからでいいですか？
と聞いたら、それでいい。
長年やってきた今の職務を離れることになった。
その部屋を出ると非常階段があった。
少しあがって西の空を見た。鈴鹿が、藤原が見えた。
さすがに山どころじゃないなと思った。
山のことは会社の人には内緒だったけど、
今まで連休とったりして自由に山に行かしてもらってた、
骨折して仕事でみんなに迷惑をかけたこともあった、、、
今は仕事だ。
茨川を終えたらしばらくは山を考えるのはやめようと決めた。
11/29(日) 茨川より、藤原へ
なんとか約束のとおり茨川にこれた。
節目の時に茨川。少し不思議で不安定な山旅となった。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-763946.html
12/13(日) 深夜
やっと片付けが終わった誰もいない事務所で
机の中に箱買いしてあったブラックサンダーを一人、一人、、
仲間の机の上に置いた。「ありがとう」
廊下の小窓から真っ暗な西の空を見る。
もうこのビルから西の空を見ることはないと思うと、
寂しさがこみ上げてきた。
12/14(月) 新天地の机で昼ごはんの弁当のとき
このビルの屋上には上がれるの？と聞いた。
４階の非常階段を上ると屋上に出た。
西の空を見る。
鎌が見える、藤原の東斜面△がギリギリ見える。
うれしかった。それだけでいい。
12/17(木) 昼休み
イチョウの葉が散る公園のベンチで、R477 道路状況をチェックする。
12月初めての休みは明日の鎌にする。
準備不足だがまず鎌へ、鎌へ行けば区切りがつく。
12/18(金) R477より、鎌ヶ岳へ
ただ山のことしか考えない。自転車を押すと無心になった。
鎌への登りで名古屋の街が見えた。
もう下山してもケータイの着信を気にする必要はない、
もうコンピューターが止まる心配をする必要はない、
そう思うと自由な山が目の前に広がった。
鎌から鎌尾根を見る。
やはり冬の鎌尾根はピッケルがいるなと、でもお金がない
今シーズンの冬の鎌尾根はあきらめることにした。
自転車でR477を駆け下りて、温泉につかって、
パン屋でパンとコーヒー。自分が生まれ変わったような気がした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-776587.html
12/25(金) 忘年会＆自分の送別会のとき
長年ともに仕事をした仲間と世話になった方達から包みを二つもらう。
翌日の土曜日に包みをあけた。
Perker のボールペンにはネームが入ってた。
その心遣いがうれしくて、じ〜んときた。仕事着の胸にさした。
もう一つには商品券が入っていた。
枚数を数えたあと頭に浮かんだのは、赤いピッケルだった。
小遣い足せば手に入る。
仕事は山に持ち込まないが基本だけど、、、
これはセーフかな、もしものときは仲間の気持ちに助けてもらおう。
感傷にひたっていたのはたったの一晩だけだった。
我ながら切り替えが早いなと感心した。
今、部屋には初めてのピッケル [GRIVEL ネパールSAプラス] がある。
見るたびに思う。
これからも、まっすぐに正直に生きようと。
